オメガ スピードマスターの価格や種類!人気の理由も解説します

監修:Onoda Koichi
2024/06/24

 

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オメガ スピードマスターはNASAの公式時計として月に到達した歴史をもつ、知名度の高いモデルです。

洗練されたデザイン性と確かな実用性を誇り、時計好きであれば誰もが知る人気の時計として注目され続けています。

この記事を読むとオメガ スピードマスターの以下のような情報がどこよりも詳しく知れます。

  • オメガ スピードマスターの時計の魅力やすごいところ
  • オメガ スピードマスターの発祥地や歴史
  • オメガ スピードマスターの資産価値
  • オメガ スピードマスターの代表モデルや人気モデル

オメガ スピードマスターを知りたい時計好きの人は、ぜひ最後までお読みください。

 

 

オメガ スピードマスターの魅力やすごいところ

スピードマスターは歴史や系譜、偉大なるストーリーを持つオメガを代表するモデルです。時計マニアのみならず、高級時計初めての1本としてもよく選ばれています。

「スピードマスター」というモデルは大きく、以下3つの魅力があります。

  • コストパフォーマンスの高さ
  • 華やかなストーリー
  • 優れた実用性

ストーリー性を備えながらコストパフォーマンスと実用性を両立していることこそ、オメガ スピードマスターの特徴であり、魅力でもあります。

これらは時計好きの間でもすごいと評価される点でもあり、現在その価値は更に高まっています。

 

コストパフォーマンスの高さ

オメガはこれまでの歴史から現在に至るまで、高い品質の時計を製造しているブランドです。

特にスピードマスターは初めてNASAの厳しい規格を突破し公式装備品に選ばれ、月面着陸をサポートした歴史的なモデルという付加価値も持ち合わせています。

しかしながら、スピードマスターは高いスペックを誇りながらも実勢価格、及び中古価格は非常にリーズナブルです。

型式の古い個体であれば30万円台から前後から購入することができます。

また、スピードマスターは安価であることはもちろんですが、限定モデルを除き、市場での流通量が豊富です。比較的どこでも手に入れやすいモデルとしても人気があります。

欲しいと思ったモデルがすぐに購入できる「買いやすさ」もスピードマスターが選ばれる秘訣といえるでしょう。

華やかなストーリー

スピードマスターが時計愛好家から支持される大きな契機となったのは、NASAの公式装備品に選ばれ、月面着陸に携えられたことです。

スピードマスターは高圧、真空、無重力、衝撃、-18度から+93度に及ぶ温度変化など、NASAによって規格された宇宙空間を想定した過酷なテストを次々とクリアし、1965年にNASAの公式装備品として採用されます。

1969年にはアポロ11号の月面着陸を果たし、翌1970年にはアポロ13号における酸素爆発の危機から乗務員を救い「ムーンウォッチ」の称号を手に入れました。

時計としての信頼性だけでなく、華やかなストーリーがあるからこそ、スピードマスターはこれ程までに愛されるモデルとなったのです。

 

優れた実用性

オメガは数々の革新的な機構を搭載させたムーブメント・時計を続々と発表しています。

その最たる例が「コーアクシャル機構」です。

コーアクシャル機構は、独立時計師の故ジョージ・ダニエルズ氏が開発した機構で、パーツ同士の摩擦を最小限に抑えることに成功した画期的な機構です。

通常オーバーホール周期は5年に1度程度ですが、コーアクシャル機構ではオーバーホール期間は10年に1度程度。維持費で換算すると他社製の時計の1/2に抑えることができます。

また、コーアクシャル機構の上位規格であるマスターコーアクシャルにおいては15,000ガウスもの耐磁性を得ています。

スピードマスターの最新モデルにもマスターコーアクシャルが組み込まれており、その実用性は更なる高みに達しています。

 

オメガ スピードマスターはどんな人に似合う時計?

オメガには様々なコレクションが用意されていますが、その中で最も有名なモデルこそがスピードマスターです。

一目でスピードマスターと分かる特徴的なデザイン性をもつことから、時計を通してコミュニケーションを図りたいという方から支持を集めています。

 

知名度の高い時計が好きな人

時計に興味がない人であっても、スピードマスターの名を知っている人は多いです。

モデルとしての知名度は全ての時計の中でもトップクラスであり、良い時計を着けていると思われたい人にとってスピードマスターはうってつけのモデルだといえます。

営業マンの相棒としてもよく選ばれており、商談の際に話のネタになったという声も聞きます。

 

歴史と伝統に惹かれる人

スピードマスターには華やかなストーリーがあり、その歴史と伝統に惹かれ時計を購入する人が多いです。

スピードマスターは1962年に初めて宇宙遊泳に携えられ、かつ1965年から今に至るまで時計メーカー唯一のNASA(アメリカ航空宇宙局)公式装備品として月面着陸に携えられた時計として知られています。

前項で解説した「宇宙での過酷な環境にも耐えうる丈夫な機械式時計」としてNASAの厳格な検査をクリアしたエピソードも、スピードマスターの人気に拍車をかけているといえるでしょう。

他社にはない壮大なストーリーをもつ時計であるからこそ、スピードマスターはこれ程までに幅広い世代から支持を集めているのです。

時計のデザインだけでなく、その背景までも好きになりたい人にとって、スピードマスターは最適な一本になりえます。



クロノグラフが好きな人

機械式腕時計には様々な機構が存在しますが、その中でもクロノグラフは非常に人気が高いです。

時間を計測できるという機能性に加え、デザインもメカニカルで秀逸。

特にスピードマスターにおいては宇宙での過酷な環境にも耐えうるクロノグラフとして開発された経緯もあり、歴史的クロノグラフとしても高い評価を得ています。

また、スピードマスターは自動巻きではなく手巻きが駆動方式として採用されており、メカニカルな意匠をより楽しめる設計であることも人気の秘訣です。

例え歴史やデザインに興味関心がなかったとしても、機械式時計の魅力を存分に味わえます。

 

オメガ スピードマスターの中古価格目安

スピードマスターは現行モデルを中心に値上がり傾向にあり、新品並行相場もここ数年じわじわと上がっています。そこで検討したいのがスピードマスターの中古購入です。

品質に優れるスピードマスターは中古であっても状態の良い個体を選べば新品さながらの時計が手に入ります。

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現在のスピードマスターの中古相場は平均すると50〜60万円ほど。モデルによって価格は大きく異なりますが、リーズナブルなプライスであるといえるでしょう。

なお、最新の機能性が欲しい人はマスタークロノメーター搭載機がおすすめです。こちらは中古相場約80万円台から。

また、少しでもお得にスピードマスターを手に入れたい人であれば、レマニア製ムーブメント搭載機を買うとコストが抑えられます。こちらは中古相場約20万円台からとなります。


オメガ スピードマスターの種類

スピードマスターには様々なラインナップが存在します。

最もメジャーなのはムーンウォッチとして名を馳せた「スピードマスター プロフェッショナル」ですが、それ以外にもスピードマスターにはまだまだ魅力的なモデルが多数展開されています。

 

スピードマスター プロフェッショナル

スピードマスターにはいくつかの派生モデルがラインナップしていますが、基幹モデルは「プロフェッショナル」シリーズです。

幾度もリニューアルを重ねながらも月に到達した当時の意匠を忠実に守っており、王道中の王道としてファンから愛され続けています。

こちらはクロノグラフとしては珍しい自動巻きではなく手巻き式が採用されており、他のモデルでは味わえない個性を堪能することができます。

 

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スピードマスター プロフェッショナルは初代モデルから現行モデルまで大きく分けて八世代のモデルが存在します。

いずれも外装を中心に少しづつ変化を遂げてきましたが、変遷の中で大きく変わったのはムーブメントです。

初代〜第四世代にはCal.321が搭載されていましたが、第五世代ではCal.861、第六世代以降にはCal.1861(またはCal.1863)が組み込まれ、機能性を向上させてきた歴史があります。

最新世代のスピードマスター プロフェッショナルにおいてはコーアクシャル機構×マスタークロノメーター認定のCal.3861ムーブメントが搭載され、精度だけでなくメンテナンス性や対磁性能も大幅にアップしました。

まさに手巻きクロノグラフの「完成版」とも呼べる仕上がりとなっており、その需要は年々高まりを見せています

 

スピードマスター レーシング

スピードマスター レーシングはベーシックモデルをよりスポーティーなデザインにブラッシュアップしたコレクションです。

タキメーターを装備したクロノグラフであることはプロフェッショナルと同一ですが、文字盤に関してはデザインが大幅に異なります。

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プロフェッショナルとの主な違いは、インダイヤルが2つ目であること、そして文字盤の外周にレーシングスタイルのミニッツトラックがあしらわれていることです。

基本的なデザインは1968年に発表されたスピードマスターがモチーフとなっており、スピードマスターが築き上げてきたカーレーシングの歴史を体現したモデルとしてファンから支持を集めています。

 

スピードマスター57

スピードマスター57は2022年にコレクションに加わった期待の新星です。

スピードマスターの1957年製モデルがベースになっており、オリジナルモデルを新解釈を加えて再現された一本となっています。

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見た目の特徴としては、まず素朴で無駄のないクラシカルなデザインであることがあげられます。

NASA月面着陸の偉業よりも以前に作られたモデルであることから、プロフェッショナルとは一味も二味も違う年代物の雰囲気が伝わります。

インダイアルの数は3カウンターではなく、2カウンター仕様。どこか懐かしさを感じるヴィンテージデザインが男心をくすぐります。

 

スピードマスター オートマティック

スピードマスター オートマティックはオメガ スピードマスターの数あるラインナップのひとつです。

レトロテイストの強いムーンウォッチと比較するとスポーティーな見た目をしており、インダイヤルや文字盤のデザインはより現代的なテイストになっています。

2000年代前半に流行し、オートマティックデイトの最終型「Ref.323」シリーズが製造終了となるまで、定番外しのスピードマスターとして人気を集めました。

 

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スペックとしてはプロフェッショナルやレーシング、57系と比較するとやや見劣りはしますが、その分コストパフォーマンスは抜群です。

中古相場が20万円台〜となっており、リーズナブルに手に入るスピードマスターとして今もなお需要があります。

ムーブメントの駆動方式としては自動巻きが採用され、主に「Cal.3220」「Cal.1152」が組み込まれたモデルが多いです。最新型ではありませんが、必要十分の性能と実用性を誇ります。

 

オメガ スピードマスターの選び方

スピードマスターを選ぶうえで大切にしたいのは、まずデザインです。レトロな雰囲気が好きなのか、それともムーンウォッチとしての意匠を大切にしたいのか。

毎日着けていても飽きない自分好みのデザインをもつモデルを選ぶのが一番です。

そこからサイズや機構、価格と相談して購入する時計を決めるのがよいと思います。

 

サイズを確認する

スピードマスターの標準サイズはプロフェッショナルの42mm。こちらがスピードマスターを手にする際の基準となります。

その他のサイズではスピードマスター 57が40.5mmベースとやや小ぶり。324.30.38.50.06.001など、38mmのモデルも存在します。(下画像)

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逆にスピードマスター レーシングは44mmがベースとなっているため、力強さを重視したいのであれば、こちらがオススメです。

 

機構の種類を確認する

スピードマスターはクロノグラフが標準装備されているコレクションです。

殆どのモデルがクロノグラフとなっており、自ずとメカニカルな機構を好む人に購入されます。

注意したい点として、スピードマスターは他のコレクションとは異なり自動巻きと手巻きが混在していること。

利便性を取るなら自動巻きですが、ムーンウォッチとしての伝統を重んじるなら手巻きも捨てがたいところです。

実用的に使いたいのか、それとも時計の歴史を感じたいのか。どちらを重視するかによって選ぶモデルは変わります。

 

その他確認すべきポイント

スピードマスターには2種類の裏蓋が存在します。

ひとつはシーホースが描かれたオーソドックスなソリッドバック

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ソリッドバックは堅牢度が高く、タフに時計を扱うことができます。また、合わせてガラスもプラスチック風防が用いられており、レトロな雰囲気を楽しむことができます。

もうひとつは、ムーブメントが精密に動く様子を眺めることができるシースルーバックです。

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シースルーバックは機械式時計の魅力を存分に味わえる設計です。ガラスはサファイアクリスタルが用いられ、現代的な意匠が味わえます。

スピードマスターは裏蓋の違いだけでなく採用されているガラスにも種類があるため、購入時にはよくチェックするようにしましょう。

 

オメガ スピードマスターを愛用する有名人や著名人

ロレックスと双璧をなす知名度を誇るオメガ。

フラグシップであるスピードマスターは世界中の有名人や著名人に愛されている。好きな有名人が身に着けている時計だから、スピードマスターを選ぶ。これも時計の選び方のひとつです。

 

松坂 桃李さん

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人気俳優 松坂桃李さんが着用しているスピードマスターは Ref.323.30.40.40.01.001です。

2009年に発表された「スピードマスター オートマチック 日本限定モデル」であり、スピードマスター誕生年である“1957”が文字盤に刻まれた特別感のある一本となっております。

限定モデルであることから流通量は限られており、現在手に入れることが難しくなっています。

 

小泉 孝太郎さん

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俳優・タレント・司会者として活躍する小泉 孝太郎さんの相棒はRef.331.12.42.51.01.001。

こちらは1957年製のモデルをイメージしたモデルで、初代のディティールを忠実に再現した一本となっています。

比較的流通量が多く、現在中古で60万台〜の相場で取引されています。落ち着いた印象を与えるモデルなので、40代50代の男性にオススメです。

 

木村 拓哉さん

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時計好きとしても知られる木村 拓哉さんはスピードマスター Ref.327.10.43.50.01.001を所持しています。

327.10.43.50.01.001はスピードマスター初のバリエーションモデル マーク2の代表的な一本で、迫力満点な約15mmの肉厚ケースがタフな男の印象を与えます。

王道からは外れるモデルではありますが、人と被らないスピードマスターが欲しい人には最適です。中古であれば40万円台から購入することができます。

 

小栗旬さん

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ファッションセンスに優れる小栗旬さんはロレックス デイトナを筆頭に多種多様な時計を所持されています。

オメガではスピードマスター オートマチック レジェンド シューマッハ3559.32を愛機としており、カジュアルに時計を着けこなしています。

3559.32は42mmのステンレススチール製ケースに自動巻き Cal.3301を搭載した使い勝手の良いモデルで、6000本限定で発売された希少価値の高い一本です。

レアリティーの高さから中古相場は100万円前後〜で推移しています。

 

三浦翔平さん

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俳優三浦翔平さんが身に着けているスピードマスターはムーンウォッチ グレーサイド オブ ザ ムーン メテオライト Ref.311.63.44.51.99.001。

文字盤にムーンウォッチらしくメテオライト(隕石)を使用した革命的なタイムピースです。

スピードマスターとしては最上位クラスのモデルであり、見た目、機能共に文句なしの一品です。44.25 mmと大型のモデルではありますが、三浦翔平さんは見事に着けこなしています。

価格は中古であっても150万円前後〜と非常に高価です。生粋のスピードマスターファンに相応しい高級モデルとして高い評価を獲得しています。



まとめ

スピードマスターの魅力はなんといってもムーンウォッチとしての高いステータス性です。高級時計の中でもトップクラスの知名度を誇り、一目で良い時計を身に着けていると分かります。

クロノグラフのお手本ともいえる完成されたデザイン性、マスタークロノメーターを筆頭に優れた内部機構の数々。

時計としての品質も実に優れており、伝統を守りながらも、より革新的に進化を続けています。

スピードマスターは時計ファンは勿論のこと、初めての高級時計としても胸をはってオススメできます。気に入ったモデルがございましたら、ぜひ一度試着してみてください。