ジャガー・ルクルトの時計の魅力!資産価値や人気モデルも徹底解説!

監修:Onoda Koichi
2024/03/22
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ジャガー・ルクルトは、パーツからケースまで自社で一貫して生産する”マニファクチュール”の基礎を作ったブランドです。

オメガやロレックスほど知名度が高いとはいえませんが、“知る人ぞ知る”通好みのブランドでもあります。

ジャガー・ルクルトの時計の魅力やすごいところ、ジャガー・ルクルトの発祥地や歴史、ジャガー・ルクルトの資産価値、ジャガー・ルクルトの代表モデルや人気モデルなどをご紹介します。

この記事を読むとジャガー・ルクルトの以下のような情報がどこよりも詳しく知れます。

ジャガー・ルクルトを知りたい時計好きの人は、ぜひ最後までお読みください。

ジャガー・ルクルトとは

ジャガー・ルクルトは、パーツからケースまで自社で一貫して生産する”真のマニファクチュール”として知られています。

1931年発表のレベルソは、イギリス人将校からの"ポロ競技に耐え得る時計が欲しい"という要望から誕生し、ブランドを代表する時計として今も愛され続けています。

そんな歴史あるブランドの誕生背景についてご紹介します。

ジャガー・ルクルトの設立国はスイス

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出典:ジャガー・ルクルト公式サイト|ジュウ渓谷

ジャガー・ルクルトは、時計師のアントワーヌ・ルクルトが開設した工房を起源とするメーカーです。

1833年に機械式時計の聖地であるスイス、ジュウ渓谷の「ル・サンティエ」という場所で創業しました。時計師であるアントワーヌ・ルクルトが開設した工房を起源としています。

“ジュウ渓谷”は17世紀頃から農業ができない冬の間の副業として、時計のパーツ作りが行われており、今現在も「時計作りの聖地」と呼ばれる場所です。

アントワーヌ・ルクルトは、30歳を迎えた年に家族で使用していた小さな小屋を時計製造の工房へと作り変え、時計作りをスタートしました。

ジャガー・ルクルト創業以前の時代である19世紀初頭、その時代には世界的にもまだ時計ブランドというものが少なかった時代です。

 

アントワーヌ・ルクルトの生い立ちや人物像

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出典:ジャガー・ルクルト公式サイト|アントワーヌ・ルクルト

創業者であるアントワーヌ・ルクルトの祖先は16世紀フランス・ユグノー戦争により宗教的な迫害を受けスイスに亡命した一族でした。(ユグノー:16~18世紀のフランスのカルビン派教徒)

1612年に創業者の祖先が居住地に教会を建設し、それがル・サンティエという村の始まりだったそうです。

アントワーヌ・ルクルトは代々受け継がれたその都市で時計の製造を開始し、鍛冶屋である父の仕事を手伝いながら時計製造の精度を追い求める日々をスタートさせました。

19世紀のスイス時計業界は、時計職人が独立して工房を始めていったのに対し、アントワーヌ・ルクルトは時計を製造する際の工作機械を設計するエンジニアでした。

知性と創造力を兼ね備えた発明家でもあり、時を測るという課題を自らに課したのです。

アントワーヌ・ルクルトの大きな功績は時計作り以前のところにありました。

1800年代当時、時計に使われる精密部品は職人の手作業でやすりなどを使用して行われており、その精度は腕前によってバラつきがありました。

この問題を解決するため、アントワーヌ・ルクルトは5年の歳月をかけ、2つの機械を発明しました。

1つはカナと呼ばれる極小の歯車類を切削するための機械、もう1つはその機械の切削部分を作るための機械でした。

さらに1844年には「ミリオノメーター」と呼ばれるミクロン単位での計測が可能な計測機も発明しています。

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出典:ジャガー・ルクルト公式サイト|ミリオノメーター

機械製造されるカナは見た目にも統一されるため、置き換えが可能となり、時間と費用効率の最適化へとつながっていきました。

 

エドモンド・ジャガー|ジャガー・ルクルトブランド誕生のきっかけとなった人物

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出典:ジャガー・ルクルト公式サイト|エドモンド・ジャガー

1858年頃からは2代目であるエリー・ルクルトの時代です。

エリーは分業だった部品工房を効率的にするために1つにまとめ、これがスイスにおけるマニファクチュールの基礎となりました。

マニュファクチュール化が成功したのと同じ時期、ブランドの運命をも担う人物との出会いがありました。

それはフランス・パリで、フランス海軍にクロノメーターを供給していた腕利きの時計職人として活躍していたエドモンド・ジャガーです。

それ以前は「LeCoultre&Cie」という社名だったブランド名が、現在のジャガー・ルクルトへと変わったのはエドモンド・ジャガーとの出会いがあったからです。

なぜルクルト社と知り合うことになったのかと言うと、フランス・パリにまでルクルト社の時計製造の精度の高さが知れ渡っていたからです。

エドモンド・ジャガーは自身が開発した小さく薄いムーブメントの製造をルクルト社に依頼しました。

当時ブランドの時計製造部隊を率いていた、創業者の孫ジャック=ダビド・ルクルトはこの依頼を快諾し、完成に導きました。

そうした中でエドモンド・ジャガーとの親交を深め、1937年には正式にコラボレーションが成立し、現在のジャガー・ルクルトが誕生しました。

1928年:温度変化をエネルギー源に稼働する置時計「アトモス」

1929年:重さ約1gの当時世界最小のムーブメント「Cal.101」

1931年:ポロ競技に開発された反転式ケースが特徴のレクタングルウォッチ「レベルソ」

上記は全てルクルトとジャガーが出会って、新体制へと変わっていくまでに誕生した歴史的な作品となっています。

 

ジャガー・ルクルトの時計のすごいところや魅力

ジャガー・ルクルトは、自社一貫製造(マニュファクチュール)体制をいち早く取り入れたブランドです。

1844年にはミクロン単位を測定できる史上初の計器「ミリオノメーター」を発明しています。

このことによってより正確な部品の製造を可能としたことから、時計製造の歴史を変えた発明とも言われています。

他にもすごいところ、魅力がたくさんありますので順番にご紹介していきます。



ムーブメントから細かい部品までほぼ自社製造の卓越した技術力

ジャガー・ルクルトは、時計の国スイスでも数えるほどしかない、マニュファクチュール体制を貫くブランドです。

創業時から多くの発明を手がけ、膨大な数のムーブメントを制作しています。

パテック・フィリップやヴァシュロン・コンスタンタン、オーデマ・ピゲのような世界3大ブランドと言われるブランドにもムーブメントを提供してきました。

また、1929年に発売された名機と名高い「Cal.101」は小型化の傑作と言われ、ジャガー・ルクルトの工房内で手作業により製造・組み立てされた98の部品で構成されています。体積で約0.2㎤。キャリバーの重量はわずか1グラムです。

このサイズのムーブメントを製造するには技術力と時間が要されるため、年生産数は限られます。

過去にはエリザベス女王が1953年の戴冠式でもキャリバー101搭載モデルを着用したというエピソードもあります。

さらに、厚み1.85mmという超薄型ムーブメントCal.849も開発しています。

超薄型・超小型の機構など、どのような時計に対しても合うムーブメントを製造するということはそれだけ高い技術力が必要となるのです。

 

高精度なのに衝撃や気圧、防水耐性はトップクラス

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出典:ジャガー・ルクルト公式サイト|ポラリスデイトQ906868J

ジャガー・ルクルトの実施している「1000時間コントロールテスト」をご存知でしょうか。

その内容は「精度」のみならず、「温度変化」「気圧変化」「耐衝撃性」「耐磁性」「防水性」といった日常生活において必要な多くの検査を、1000時間(約42日間)という長期間にわたって行うというものです。

日常使用で必要な各項目の検査の他、ストラップや時計本体の経年変化のチェックなども含まれています。

腕時計の製品規格において最も著名と思われる「クロノメーター規格」が「精度」のみの検査です。

これだけ多様な検査が全て実際に社内で行われており、検査をクリアした時計のみが商品として販売されるため、時計自体の耐久性には絶対的な信頼が寄せられています。

ちなみに「1000時間コントロールテスト」はその名を冠した「マスター・コントロール」シリーズだけでなく、人気モデルである「レベルソ」など全てのモデルに実施されています。

 

様々なスタイルに合う洗練されたクラシカルなデザイン

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ジャガー・ルクルトの時計はクラシカルなデザインのモデルが特に人気で、その中でもジャガー・ルクルトコレクションの土台となっている人気モデル“レベルソ”は、当時流行していたアール・デコ様式を取り入れた美しい角型です。

この長方形のサイズは「黄金比」と呼ばれるもので、φ(ファイ)のギリシャ文字で表され、
近似値が 1.618となる神秘的な数字であり、世界共通で美しさと調和を表現すると考えられています。

長方形のデザインは現在でも多用され、身近なところですとカード類などが挙げられます。
生活に溶け込んで違和感が無い、完成された美しい形状ですね。

またレベルソのデザインについて巷では、

「シンプルでクラシカル、ある意味で究極かもしれない」

「エレガントな顔立ちなのでフォーマルにうってつけ」

など、洗練された美しさという部分についての感想が多いようです。

 

廃盤になったモデルでも永久修理が可能

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出典:ジャガー・ルクルト公式サイト|複雑機構のパーツ

多くの時計ブランドがモデル生産終了後、数十年後にはパーツも生産終了となり使用できない時がやってきます。

しかし、ジャガー・ルクルトは生産終了後も正規取扱店、ジャガー・ルクルトブティックで購入した時計については永久的に修理を受けることができるのです。

ジャガー・ルクルトでは、オーバーホールを含むメンテナンスサービスを「コンプリートサービス」と称しています。

メーカーに問い合わせたところおおよその目安ですが、料金は機械式時計で約77,000円(税込)~となっており、修理期間は約4〜6週間かかります。

申込みは公式ホームページの「サービス料金のお見積もり」から料金を確認し、さらに詳細は同じページの「お問い合わせ」から、ジャガー・ルクルト正規代理店もしくはジャガー・ルクルト直営ブティックまでお問い合わせしましょう。

時計のパーツを保管するのに莫大なコストがかかるはずですが、一生ものとして使用し続けてほしいという熱意を感じるブランドです。

 

ジャガー・ルクルトの資産価値

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ジャガー・ルクルトは「玄人」に好まれる時計として、ステータス性があるので中古市場でも大変人気があります。

そのため、高値で取引されることが多いです。

ジャガー・ルクルトの時計は素晴らしい魅力が沢山あることは前の項目でもお伝えしてきましたが、気になるのは資産としての価値はどのくらいあるのかです。

資産価値を語る上でこの記事では、「ブランド」「有名モデル」「中古価格」の3つを軸に、ジャガー・ルクルトの価値について解説していきます。

 

ブランド自体の評価

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出典:ジャガー・ルクルト公式サイト|キャリバー

ジャガー・ルクルトは、技術研究を重ねてきた信頼性の高いムーブメント、計算された端正なデザイン、精巧に作られたすべてのパーツはブランドの信念と矜持に満ちており、世界中の時計愛好家、なかでも時計に造詣が深い方に評価されています。

世界で初めて薄型ムーブメントを開発し多くの特許を取得後、パテック フィリップをはじめ、名だたる腕時計の名門ブランドに優れた機械式ムーブメントを供給してきた歴史も、信頼の裏付けとなっています。

世界三大複雑機構とされるパーペチュアルカレンダーやトゥールビヨンが搭載される時計にも技術を発揮し、時計コレクターからも羨望の的となっています。

これまでの歴史もあるせいか、コレクターの間では特に技術力の高さは業界随一という評価がされています。

 

中古価格の目安

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憧れのジャガー・ルクルトの時計は中古販売店で購入した場合、どのくらいの価格で手に入るのでしょうか。

1つの目安となりますが人気の「レベルソ・クラシック・ラージ・スモールセコンド Q3858522」は110万円〜140万円くらいだと業界では言われています。(市場によって大きく変わります)

リセールバリューの面では、人気モデルはいずれも、換金率が50〜60%位と時計業界では言われています。

ロレックスなどのように、リセールバリューが定価を上回るような状態にはなりにくい時計でしょう。

※この項目で解説している価格や換金率は、当社の時計専門家と公開時の市場価格を元に一般ユーザー向けとして掲載している大まかな数値です。

 

 

有名モデルの評価

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ブランド自体の評価の高さがわかったうえで、次にモデルごとの評価も気になるところですね。

ジャガー・ルクルトを代表する人気モデル3つに絞って大まかな評価をご紹介します。

まず、ブランドの代表といえる「レベルソ」。発売当時はスポーツウォッチとしての位置づけでしたが、現在ではクラシカルなデザインが魅力的なドレスウォッチとして愛されています。

次に、「マスター・コントロール」。先述した1000時間コントロールテストが初めて実施されたモデルです。無駄を一切取り除いたデザインが特徴で、機能性を主役に置いた現代的で洗練された美しさが評価されているモデルです。

そして「デュオメトル」。2007年に誕生した複雑機能を搭載した左右のシンメトリーが端正なデザインのモデルです。ジャガー・ルクルトの技術力に陶酔できる玄人の時計好きに高く評価されています。

それぞれ専用の輪列と香箱を備えたデュアル・ウイング構造を搭載していることが特徴で、究極の精度を突き詰めていくうちに考え出されたモデルとして機能美の真髄とされています。

上記の人気モデルについては、次の項目でより詳しく紹介します。

 

ジャガー・ルクルトの代表作や人気モデル

ジャガー・ルクルトには、美しく高品質でこだわりの詰まった腕時計がたくさんあります。

そんな中でも特に代表的なモデルをご紹介します。

 

レベルソ

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「レベルソ」というモデル名は「反転する」というラテン語に由来しています。

その名前が表す通り、「ケースを横にスライドさせて完全に裏返しにできる」機構を備えています。

1930年代初め、あるイギリス人将校から「ポロの試合中に着けていても壊れない腕時計が欲しい」と依頼されたことをきっかけに誕生したといわれています。

モデルによって個性があり、裏返すと金属面が出てくるもの(モノフェイス)と、もう1つ文字板が出てくるもの(デュオ)の2種類があり、好みによって選択することができます。

さらにモノフェイスの場合は、裏面に好きな言葉を刻むことができてブレスレットのように使うことも可能です。

デザインには直線を用いたアール・デコが採用されており、実用的・機能的であることが特徴です。

 

マスター・コントロール

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​​マスター・コントロールは、ジャガー・ルクルトの実施している「1000時間コントロールテスト」という、自社検査を1992年に初めて実施されたモデルです。

現在では1907年の超薄型モデルに着想を得た「マスター」シリーズが、ジャガー・ルクルトの高品質の象徴とされています。

ラウンド型の正統派なデザインで、誕生してから途切れることなく今も根強い人気を誇る傑作モデルです。

「マスター・クロノグラフ」「マスター・ウルトラスリム」など、様々な派生モデルをラインナップしています。

 

ランデヴー

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出典:ジャガー・ルクルト公式サイト|ランデヴー・クラシックナイト&デイQ3462430

ランデヴーという名前は、フランス語で「待ち合わせの時間」を意味する言葉です。

2012年に登場した芸術性と機能美が見事に融合したランデヴーは、女性のための煌びやかなモデルです。

その多くのモデルに搭載されるのは女性用小型自動巻きムーブメント、伝説の名機として名を馳せるCal.960をベースにしたCal.967Aです。サファイアクリスタル製のケースバックから美しくも複雑な機構を覗くこともできます。

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出典:ジャガー・ルクルト公式サイト|ランデヴー・クラシックナイト&デイQ3462430裏面

6時位置の小窓に時間帯によって太陽と月が現れる、ナイト&デイやムーンフェイズなど女性らしいロマンチックなデザインとなっています。

繊細なエングレービングが施されたり、マザーオブパールに包まれたりした、特別な文字板もエレガントな印象をあたえています。

 

デュオメトル

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出典:ジャガー・ルクルト公式サイト|デュオメトルカンティエーム・ルネール

デュオメトルとは、2007年に誕生したジャガー・ルクルトが誇る技術の集大成とされるモデルです。

時刻表示とクロノグラフ、それぞれ専用の輪列と香箱を備えた「デュアル・ウイング構造」を持つことが特徴となっています。

クロノグラフを作動させる際、ムーブメントに負荷がかかるため、その間時計精度のパフォーマンスが落ちてしまいます。

それを改善するために考案されたのが、2つの独立したメカニズムを1つの調速機構により統合した「デュアル・ウイング構造」です。

シースルーバックのケース裏からは、12時位置に配された2つの香箱を眺めることができます。

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出典:ジャガー・ルクルト公式サイト|デュオメトルカンティエーム・ルネール裏面

デュオメトルには、ムーンフェイズを搭載したカンティエーム・ルネールや手巻きのクロノグラフモデル、ワールドタイム表示と分単位で自由に調整可能なトラベルタイム表示を同時に搭載した、ユニーク・トラベルタイムという3つのモデルがあります。

またその魅力は複雑機構だけではありません。

ピンクまたはホワイトゴールド素材の美しいラウンドケースに収められているダイヤルに注目してみてください。

これは、メタルの表面に太陽光線をイメージさせる模様を浮かび上がらせる、ジャガー・ルクルト独自のコート・ソレイエ装飾です。

職人の技と美しさが詰め込まれた装飾と、時計として必要な機能が見事に調和した、技術の最高峰といえるモデルです。

 

ポラリス

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出典:ジャガー・ルクルト公式サイト|ポラリスデイトQ906868J

ポラリスは1968年に発表された「メモボックス・ポラリス」を原型として、誕生から50周年となる2018年に復刻されました。

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出典:ジャガー・ルクルト公式サイト|メモボックス・ポラリス

代表モデルであるドレスウォッチ、レベルソなどとは一線を画すスポーティーなデザインながら、ヴィンテージライクで上品な佇まいが特徴です。

3つの同心円を描く文字板はグレイン仕上げ、サンレイ仕上げ、オパーリン仕上げという3つの異なる技法が施され、立体感を感じさせます。

オリジナルのポラリスはダイバーズウォッチに複雑機構であるミニッツリピーターを搭載した時計で、200m防水性能と高耐磁性能を実現しながら水中でもアラーム音を鳴らせるという型破りなモデルとして現在も高く評価されています。

シンプルな3針モデルであるポラリス・オートマティック、2カウンターのインダイヤルと外周にタキメーターを備えたポラリス・クロノグラフ。

また小さな日付窓の付いたポラリス・オートマティック・デイトや、世界主要24都市の時間を同時に知ることができるポラリスWT、2020年の新作のアラーム機能付きのマリナー・メモボックスなどさまざまなモデルを展開しています。

 

ジャガー・ルクルトを愛用する有名人や著名人

ジャガー・ルクルトは、本物志向の方が好む時計です。

無駄な主張がなく洗練された印象でスーツコーデにも非常に相性が良く、有名人・著名人の方にも愛好家が多く存在しますので、愛用している方とモデルをご紹介します。 

 

松田 翔太さん

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出典:GINZA RASIN|マスター・コントロール デイトQ1548470

俳優の松田 翔太さんが愛用しているのが、マスター・コントロール デイトRef.Q1548470です。

この時計は、39mmの程よいサイズ感のラウンドケースのモデル。

全体的にスポーティーな雰囲気もありながら、万年筆の剣先の様な針、ドルフィンハンドがクラシカルな印象も与えます。

ムーブメント には自社製で自動巻きのキャリバー899を搭載しており、スケルトンの裏ケースから眺めることもできます。

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出典:GINZA RASIN|マスター・コントロール デイトQ1548470裏面

 

 

櫻井翔さん

タレントの櫻井翔さんは、グランドレベルソ Ref.976 Q3738420を愛用しています。

このモデルは、48.5×30mmのビックケースサイズです。

48時間のパワーリザーブを備える、ジャガー・ルクルト自社製手巻きムーブメント976を搭載しています。

文字板に施された多数のピラミッド型が連なっているような模様は、パリ・ヴァンドーム広場の石畳をイメージしたデザインで、ケースバックからは手巻きムーブメントを眺めることができます。

櫻井翔さんはTV番組の「櫻井・有吉THE夜会」(TBS系)でも、レベルソ愛について語っています。

 

二宮和也さん

同じく俳優・歌手の二宮和也さんが愛用しているのは、グランド レベルソ ナイト&デイ Ref Q3808420です。

このモデルは2016年3月に日本アカデミー賞主演男優賞を受賞した際の副賞として贈呈されたもので、ケース裏には名前が入っているそうです。

ちなみに前年度に先輩である岡田准一さんが同賞を受賞し、このレベルソを贈呈された姿を見て「自分も欲しい」と奮起したというエピソードも残っています。

このグランド レベルソ ナイト&デイ Ref Q3808420は、クラシカルなレベルソシリーズの中で久しぶりの自動巻きとして話題にもなりました。品がありながらも風格を感じさせる1本となっています。

 

古田敦也さん

元プロ野球選手でタレント・キャスターである古田敦也さんが愛用しているのが、前述でご紹介した二宮和也さんと同じ、グランド レベルソ ナイト&デイRef.Q3808420です。

スポーツ番組「中居正広のスポーツ!号外スクープ狙います!」で着用していて話題になったそうです。

 

浅野忠信さん

俳優の浅野忠信さんはドラマで、レベルソ Ref. Q2508412を着用されていました。

このレベルソは1930年代を彷彿とさせるアール・デコ調スタイルで、ブルースティール針とダイヤルのコントラストで視認性が高く人気のモデルです。

 

宮崎駿さん

日本を代表するアニメ映画監督の宮崎駿さんが愛用しているのはビッグ・レベルソ Q2701410です。

世界的な映画祭であるヴェネチア国際映画祭を15年にわたってサポートしている時計メーカーがジャガー・ルクルトです。

そのパートナーシップの開始年は2005年で、「栄誉金獅子賞」が授与されてジャガー・ルクルトから贈られた時計がビッグ・レベルソRef.Q2701410です。

厚さは2.94mmと薄型で使い勝手がよく、搭載されるムーブメントは手巻き式の角型キャリバー822となっています。

このレベルソはジャガー・ルクルトの歴史的なアイコニックモデルとされており、宮崎駿監督がこのモデルを着用する姿は頻繁に見られています。

 

木梨憲武さん

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出典:GINZA RASIN|レベルソウルトラスリム デュオフェイスQ3782520

タレント・アーティストの木梨憲武さんは、グランドレベルソウルトラスリム デュオフェイス Ref. Q3782520を愛用しています。

このレベルソは、厚さ10mmを切る薄型モデルで、反転するケースによって二通りの使い方ができます。

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出典:GINZA RASIN|グランドレベルソウルトラスリム デュオフェイス Ref. Q3782520裏ケース

裏面のブラックダイヤルにはギョーシェ装飾が施され、GMT・24時間表示と機能的かつデザイン性に優れています。

優しく上品な輝きのピンクゴールドケースが目を引きます。

 

黒田博樹さん

元メジャーリーガーで解説者の黒田博樹さんは、レベルソスクアドラRef.Q7018420を愛用しています。

このモデルはレベルソをスクエアケースに搭載しているのが特徴で、レベルソの生誕75周年に誕生しました。1/8秒クロノグラフ機構とGMT機構を備えた多機能な1本です。

ムーブメントは自社製のCal.754を搭載し、パワーリザーブは65時間となっています。

スケルトンになった裏側からは特別なエングレービングが入った、オープンワークの回転錘など豪華な装飾を眺めることができます。

 

吉田麻也さん

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出典: GINZA RASIN|マスターコンプレッサー エクストリームワールドクロノグラフ

サッカー選手の吉田麻也さんが愛用しているのは、マスター・コンプレッサーQ1768470です。

この時計は、マスター・エクストリームラインにカテゴライズされる、マスター・コンプレッサーシリーズのワールドクロノグラフモデルです。

耐震2重構造、クロノグラフ、24時間表示時のワールドタイムなど 、ジャガー・ルクルトが長く磨いてきた技術やアイデアが発揮された1本です。

 

小栗旬さん

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出典:ジャガー・ルクルト公式サイト|レベルソクラシックラージデュオスモールセコンドQ3848422

俳優の小栗旬さんは、三井住友カードのCMでレベルソクラシックラージデュオスモールセコンド Ref.Q3848422を着用されていました。

このレベルソは、1つのムーブメント(手巻きCal.854A)で、2つの文字板を動かして2つの異なるタイムゾーンを表示するモデルです。

表面の文字板はアラビアンインデックスと、ブルースティール針を合わせたクラシカルなデザインが特徴です。

中央にギョーシェ彫り、外側に縦のブラッシュ仕上げが施され、6時位置にはスモールセコンドが配置されています。

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出典:ジャガー・ルクルト公式サイト|レベルソクラシックラージデュオスモールセコンド Q3848422裏面

裏面のブラック文字板はバトンインデックスを合わせたシックな印象です。

サークルの外側にはギヨシェ加工の一種であるクル・ド・パリ、6時位置には直線的な装飾が施されたデイ&ナイト表示を配置しています。

 

ジャガー・ルクルトの時計におけるこだわりポイントまとめ

ジャガー・ルクルトの時計におけるこだわりポイントをまとめました。

ジャガー・ルクルト時計こだわりポイント

・ケースをはじめムーブメントの細かいパーツにいたるまで、ほとんどの部品が自社製造の「真のマニュファクチュール」である

・パテック・フィリップやヴァシュロン・コンスタンタン、オーデマ・ピゲのような世界3大ブランドにも提供しているクオリティの高いムーブメントを作っている

・奇をてらわない端正なデザイン

・「永久修理」を行っている

・時計に造詣が深い方に高評価である

・独自の検査規格「1000時間コントロール」を行っており品質の信頼度が高い

・ブランドを代表するモデル、レベルソは唯一無二の存在感がある

上記以外にも使用者だからこそ分かるこだわりポイントや魅力があります。それくらい奥が深く洗練されたブランドなので、腕時計の購入を検討している人はジャガー・ルクルトの時計をセレクトしてみるのも良いかもしれません。

 

ジャガー・ルクルトの歴史まとめ

ジャガー・ルクルトのブランドについて、誕生から近年までの大きな出来事・歴史をまとめました。

1833年

アントワーヌ・ルクルトによって機械式時計の聖地であるスイス、ジュウ渓谷の「ル・サンティエ」で創業。

1844年

アントワーヌ・ルクルトが「ミリオノメーター」と呼ばれるミクロン単位での計測が可能な計測機を発明する。

1847年

リューズ式巻上げ機構を発明。巻き上げや時刻合わせの作業に巻き鍵が不要になる。

1858年

エリー・ルクルトが入社。ジュウ渓谷最初のマニファクチュールへと推進。

1874年

従業員200名を超える。

1881年

アントワーヌ・ルクルト死去。

1888年

マニュファクチュールがヴォー州の工業統計による承認を受け、この地域で最も重要な企業となる。

1903年

フランス人エドモンド・ジャガーと創業者の孫ジャック=ダビド・ルクルトが出会う。

1906年

ジャック・ダヴィット・ルクルトがルクルト社の社長就任。

1907年

世界で最も薄型のリューズ巻き式懐中時計を製造する。

1925年

デュオプラン発明。

1928年

温度変化をエネルギー源に稼働する置時計「アトモス」を開発する。

1929年

重さ約1gの当時世界最小のムーブメント「Cal.101」を開発する。

1931年

ポロ競技用に開発された反転式ケースが特徴のレクタングルウォッチ「レベルソ」が誕生する。

1937年

社名をジャガー・ルクルトに変更する。

1946年

ジャガー・ルクルト製キャリバー476を使った自動巻き時計を製造。

1948年

ジャック・ダヴィット・ルクルト死去。

1950年

アラーム機能を持つメモボックスが誕生。

 

まとめ

時計愛好家に好まれるジャガー・ルクルトは、デザイン性・機能性が多彩で長く使える安心感があることがわかりましたね。

リセールバリューについては、換金率80%を超えるモデルもあるロレックスのような衝撃こそありませんが、長い歴史に裏打ちされた技術力があり、世界的に高評価であることも納得のブランドです。