IWCの時計の魅力!資産価値や人気モデルも徹底解説!

監修:Onoda Koichi
2024/05/06
image

IWCは長い歴史を持つ信頼がおける時計ブランドです。

その出自から、スイスブランドでありながらドイツ職人の気質が反映された特異なブランドとして注目され続けています。

この記事を読むとIWCの以下のような情報がどこよりも詳しく知れます。
・IWCの時計の魅力やすごいところ
・IWCの発祥地や歴史
・IWCの資産価値
・IWCの代表モデルや人気モデル

IWCを知りたい時計好きの人は、ぜひ最後までお読みください。

IWCの時計のすごいところや魅力

image

出典:IWC|IWC銀座ブティック

IWCの正式名称は「International Watch Company(インターナショナル・ウォッチ・カンパニー)」で、時計ファンの間では「インター」という愛称で呼ばれています。

スイス発祥でありながら、華美な装飾は少なく他のブランドとは一線を画した独自路線のブランドです。

シンプルで実用性に特化したデザイン、職人気質で永久保証制度を設けていることなど、たくさんの魅力があります。

そんなIWCのすごいところや、魅力について深掘りしてご紹介していきます。

航空・航海をコンセプトとした唯一無二のデザイン

IWCの時計は、長い歴史の中で転機となった「航空・航海」用の時計に基づいているデザインが人気です。

代表する2つの時計、パイロット・ウォッチとポルトギーゼについてご紹介します。

 

「パイロット・ウォッチ」

image

出典:IWC|スペシャル・パイロット・ウォッチ

1930年代中盤、航空機の技術が大きく発展していたため、その進化に追いつける時計が必要でした。

IWCは視認性が高く、回転式ベゼルに耐磁ムーブメントを搭載した初のパイロット・ウォッチを発表しました。

それが1990年代に作られた「ビッグ・パイロットシリーズ」や「マークシリーズ」につながる系譜の始まりとなりました。

IWCはそれ以来、飛行士や乗務員の要望に応えるため、精度と信頼性の高い時計を製造してきました。

パイロット・ウォッチ|デザインの特徴

パイロット・ウォッチの特徴は、ブラック文字板にはっきりとしたホワイトのアラビア数字。

コックピットを思わせるメカニカルなデザインとなっており「シンプルで無骨な美しさ」に惹かれるというファンも多いです。

 

「ポルトギーゼ」

image

出典:IWC|ポルトギーゼ REF. 325

同じく1930年代中盤、ポルトガル人の時計商が航海に使用できる精度を持つ、マリンクロノメーターに匹敵する時計をIWCに依頼したことが「ポルトギーゼ」の始まりでした。

当時、船舶用の高精度ウォッチを作るには相当の技術力が必要とされましたが、IWCは懐中時計のムーブメントを腕時計に搭載することでそれを成功させました。 

そんな時代に大変重宝された時計をルーツにしているのが、ポルトギーゼコレクションです。

 

ポルトギーゼ|デザインの特徴

ポルトギーゼは他の時計と比べてベゼルの金属の量が少なく、薄く見えるデザインです。

またベゼルがポリッシュ仕上げになっていることで背景に馴染み、主張が少なくなっています。

シンプルで正統派なデザインは長く愛される魅力を持ち、誕生から70年以上経った今も世界中の時計愛好家に支持されています。

IWCの時計が視認性に優れ、他には無い使いやすいデザインとなっているのは「航空・航海」の歴史を辿ってきていることも大きな理由となっています。

 

 

質実剛健な作りで長く愛用できる

image

出典:IWC|最初の IWC製腕時計

IWCが創業したのはドイツ国境近くのシャフハウゼンでした。

シャフハウゼンという地は、当時鉄道が開通しており、水力発電も進んでいて工場の生産効率が高まると想定された場所でした。

またドイツ語圏でもあり、ドイツの質実剛健な時計作りの文化が取り入れられました。

結果として、IWCの時計は一般的であった装飾が施されたスイス製とは一味違う、無駄を削ぎ落とした強度・実用性重視の作りとなりました。

現代では、IWCの時計はスイスの技術と、ドイツの実用性を兼ね備えたシンプルな機能美を融合させたバリエーション展開も行っており、これが多くの時計ファンに愛される要因となっています。

 

 

職人の手作業による繊細な仕上げ

IWCの工場では効率的な分業制がとられており、伝統的な手作業を施す“仕上げ部門”があります。

文字板やケース、針の取り付けなどの仕上げ部門では、社内訓練で技術を磨いた20名程の職人が手作業でおこなっています。

ポリッシングも非常に入念におこなわれ、光り輝く鏡面が施されます。

IWCの全てのシリーズが大変美しい外観となっているのは、このような熟練の職人の手作業による繊細な仕上げの賜物なのです。

 

 

厳しい社内規格を設けている

image

出典:IWC|IWC工房

多くの時計ブランドでは「Chronometer(クロノメーター)」規格に参加していますが、IWCは社内で独自の規格を設けています。

Chronometer(クロノメーター)とは、スイス公認のクロノメーター検定協会が規定する規格のことで、様々な条件下で15日間にわたって調査がおこなわれます。

IWCは、このクロノメーター規格よりも厳しい基準を課したテストを社内でおこなっています。

プロトタイプに対し、衝撃・摩耗・腐食・紫外線・環境の5項目について厳しい基準でテストをおこない、通過したものだけが商品となるのです。

商品化へと進み、さらに10日間にもおよぶ精密な検査を通過しなければ店頭に並ぶことはありません。

 

 

廃盤になったモデルでも永久修理が可能

image

出典:IWC|修理の様子

多くの時計ブランドがモデル生産終了後、数十年後にはパーツも生産終了となり使用できない時がやってきます。

しかし、IWCでは「永久修理制度」を設けています。

永久修理制度は、パテック・フィリップや、ジャガー・ルクルトなどの雲上ブランドがおこなっており、IWCのようなミドルクラスのブランドがおこなっているのは大変珍しいことです。

IWCでは、オーバーホールを含むメンテナンスサービスを「コンプリートサービス」と称しています。

メーカーに問い合わせたところおおよその目安ですが、修理の料金は機械式で約80,000円(税込)〜となっており、修理期間は約4〜6週間かかります。

申込み方法は、公式ホームページの「サービス料金計算」にシリアルナンバーを入力して料金を確認し、さらに詳細は同じページの「お問い合わせ」から、IWC正規代理店もしくはIWC直営ブティックまで問い合わせしましょう。

時計のパーツを保管するのに莫大なコストがかかるはずですが、「作ったものは修理する」という職人気質を感じるブランドです。

 

 

IWCはどんな人に似合う時計?

IWCの時計はどのような人に似合う時計なのか、時計の専門家に見識を伺ってみました。今回具体的に挙げられたのは「デザイナー・建築家・設計士」です。

IWCの時計は「無駄を省いた質実剛健」な作りが特徴となっています。

特に時計好きなファンが多く知る人ぞ知るブランドでもあり、巷では「時計らしい時計」と呼ばれています。

また種類が豊富なのでそのモデルによっても違う印象となります。

一例ですが、人気モデルの「ポルトギーゼ」や「ポートフィノ」などは、クラシックでエレガントなデザインが多いのでスーツを着用した人に、より似合うモデルです。

また、同じく人気モデルの「パイロット・ウォッチ」は、どんな服装にも似合いそうなシンプルなデザインですが、カジュアルな服装にこそよく似合うのではないでしょうか。

IWCの時計はスイスブランドでありながら、ドイツの職人気質が色濃く反映された珍しい時計作りをしています。

合理的な人、ミニマリストにこそよく似合う時計と言えるでしょう。

 

 

IWCの設立国はスイス

image

出典:WIKIMEDIACOMMONS|シャフハウゼン

IWCはアメリカ人実業家のフロレンタイン・アリオスト・ジョーンズによって、1868年にドイツ国境近くのスイス北部シャフハウゼンにて創業されました。

スイスのブランドでありながら、正式名称が「International Watch Company」と英語なのは創業者がアメリカ人だったことが理由となっています。

創業当時の19世紀中頃は産業革命後の時代で、時計が芸術品から工業生産に変わった時代です。

シャフハウゼンという街はこの頃より、時計ブランドのH・モーザーの、ハインリッヒ・モーザーなどによって近代工業化が進められ、海外からの工業従事者を招き入れてきました。

ジョーンズ氏はアメリカで時計技師として働いた後、27歳という若さで本場スイスへ渡りました。

その目的は、イギリスで販売するための高品質なポケットウォッチを製造するということでした。

シャフハウゼンを流れるライン川の水力発電と、スイスの優れた時計作りの技術、これらを融合させるという発想。

産業革命後に誕生したメーカーらしい、非常にクレバーな発想から誕生したブランドです。

IWCは初期から高品質なポケットウォッチを製造していました。

そしてこの時に、協力していたのがスイスの高級腕時計ブランド H・ モーザーの創業者であるハインリッヒ・モーザーでした。

シャフハウゼンはスイスの中でもドイツの国境近くである北東部に位置しているためか、ドイツ職人特有の「質実剛健」な気質が特徴となる独自路線のブランドに成長しました。

 

フロレンタイン・アリオスト・ジョーンズ氏の生い立ちや人物像

image

出典:IWC|フロレンタイン・アリオスト・ジョーンズ

IWCの創業者であるフロレンタイン・アリオスト・ジョーンズは、ブランドの公式ページで「IWCの歴史の中で最も重要で最も謎に包まれた人物」とされています。

生まれは1841年、ニューハンプシャー州ランミーということは出生記録で判明しています。
南北戦争が始まった時、彼は20歳。

兵役についていた頃の写真が、アメリカ議会図書館の記録保管所に残っています。

その写真で彼は大きなポケットウォッチを手にしていました。

ジョーンズ氏は歩兵として南北戦争に出征した後、アメリカの大手時計製造会社E・ハワード・ウォッチ・カンパニーへと入社。

そして時計技術を習得し、20代のうちに副社長兼製造マネージャーへと昇任しています。
その後、自身の時計ブランドを立ち上げるためにスイスへと渡るのです。

ジョーンズ氏は、「アメリカ式の優れた生産システムと手工業技術に秀でたスイス人労働者を組み合わせる」というアイデアを持っていました。

英国市場に向けた質の高い時計製造の実現を目指すため、スイス国内をくまなく探し回り、最もふさわしい場所としてシャフハウゼンを選んだとされています。

アメリカの時計産業は、戦後軍事の減少と共に減少していたため、彼の選択は正しいものでした。

そうして創業されたのがIWCの前身となるF.A.JONES&CO。

稼働を開始してすぐに高品質なムーブメントを完成させました。

 

 

IWC|エルンスト・ヤコブ・ホムバーガーの時代

image

出典:IWC|エルンスト・ヤコブ・ホムバーガー

ジョーンズ氏は創業からわずか8年、1876年にはアメリカへと戻ってしまいました。

この後1899年からIWCを率いたのは、スイスの実業家であるラウシェンバッハです。
しかしこれも長くは続きませんでした。

1905年以降はラウシェンバッハ家の娘、ベルタ・マルガレータの結婚相手である、エルンスト・ヤコブ・ホムバーガーが継承するようになります。

ホムバーガー氏は時計職人ではなく、優れた経営者です。

彼が事業についた時代は、懐中時計全盛期から腕時計黎明期へと繋がっていくタイミングでした。

そして1915年、時代の流れを感知して腕時計用の小型ムーブメントを完成させると世界恐慌にも動じることなく、1936年にはパイロット・ウォッチ、そして1939年にはポルトギーゼという現代にも残る名作を生み出しました。

IWC|ギュンター・ブリュームラインの時代

image

出典:IWC|ギュンター・ブリュームライン

さらに時は流れて1978年、クォーツショックで大打撃を受けたブランドを引き継いだのは、後にリュシモングループの総師となる男、時計界伝説の経営者の一人ギュンター・ブリュームラインでした。

この時代のIWCは複雑機構の製造も可能になり、スイスを代表する高級時計メーカーへと成長。

またドイツのカーメーカー、ポルシェとのコラボレーションによりチタンケースを使った腕時計を完成させるなど、新しい可能性を切り開いていきます。

IWCの資産価値

老舗ブランドの時計を選ぶ際は、どのくらいの資産価値があるのか気になりますよね。

ちなみにIWCの時計は状態にもよりますが、定価の4割〜6割程度の買取価格と言われています。

資産価値を語る上で「ブランド」「有名モデル」「中古価格」の3つを軸に、IWCの価値について解説していきます。

ブランド自体の評価

image

出典:IWC|IWC社屋

IWCは1868年にスイスのシャフハウゼンで誕生しました。
創業から156年もの長い歴史を持つ老舗ブランドです。

2000年からはバシュロン・コンスタンタンや、カルティエなどが所属する一大企業グループ・リシュモンの傘下となり、高品質な腕時計を生産し続けています。

IWCの時計はドイツの国境近くの地で作られていることが影響し、ドイツ職人の気質が反映された「質実剛健」な作りが特徴となっています。

無駄を省いたシンプルなデザイン、かつ機能性や技術力を持ちながら、100万円以下で買えるコスパが良いモデルが多数あるのも多くの人から好評を得ています。

多くのブランドがクロノメーター規格を受けていますが、IWCでは自社で独自の厳しい基準を設けて生産されており、信頼性が高いという点も大きな魅力です。

また「永久保証制度」を設けており、安心して使い続けられるところもブランドの資産価値を高めています。

そして腕時計を常に進化させていることでも知られています。

メインのシリーズは6種類ですが、毎年いずれかのモデルチェンジをおこなっています。

古き良き伝統を守りながら、新しいものを作り続けるという姿勢は一流ブランドならでは。
時計に詳しいファンから「一度は手にしたい」と高い評価を得ています。

有名モデルの評価

IWCで高い評価を得ているのは、高い機能やシンプルなデザインなど総合的なバランスです。
その中でも、ブランドを代表する人気モデルの評価をまとめました。

パイロット・ウォッチ ・マークXX IW328201

image

出典:rasin|パイロット・ウォッチ ・マークXX IW328201

パイロット・ウォッチ・マーク XX IW328201は、伝説的な名作「マーク11」を継承したモデルです。

「マーク11」は1948年に、英国空軍の航空士とパイロットのために開発された、高い精度と耐磁性を兼ね備えたモデルです。

ムーブメントには自動巻き機構を装備した高精度の自社製Cal.32111を搭載し、120時間ものパワーリザーブとなっています。

風防は急激な気圧変化に耐えうる堅牢な作りで、10気圧防水となっています。

高い性能を持ちながら、定価は79万2000円(税込)と80万円以下に抑えられていることも大きな魅力です。

 

ポルトギーゼ・クロノグラフ IW371620

image

出典:rasin|ポルトギーゼ・クロノグラフ IW371620

ポルトギーゼ・クロノグラフ IW371620は、1998年に登場して以来、高い人気を持つ「ポルトギーゼ」のコレクションです。

1/4秒単位のインナーリングにより、正確な計測が可能となっており、出自である航海用の高精度ウォッチを思い起こさせます。

ケース径41mmという程良いサイズですが、スリムなベゼルデザインで着用してみると大きく感じます。

自社製の自動巻きクロノグラフムーブメントCal.69355を搭載しており、シースルーの裏蓋より動く様子を眺めることもできます。

デザイン機能ともにバランスが良い名作ながら、定価は117万7000円(税込)に抑えられています。

 

ポートフィノ IW356501

image

出典:rasin|ポートフィノ IW356501

こちらのポートフィノ IW356501は、IWCを代表するクラシックモデル「ポートフィノ」のコレクションです。

シンプルな3針にデイト表示で、丸みのあるケースがスリムで繊細な印象を与えています。

機械式自動巻きムーブメントCal.35110を搭載し、42時間のパワーリザーブを備えています。

シンプルでスタイリッシュでありながら、定価は70万9500円(税込)と比較的購入しやすいラインとなっています。

どのモデルも機能的で、無駄が無いシンプルなデザインとなっており、シーンを選ばすに着用できると好評です。

時計に詳しい層から「一度は手にしたい時計らしい時計」と言われるのも納得ですね。

ロレックスのようなインパクトのあるリセールバリューは無いかもしれませんが、量産を止めることなく時計作りしている誠実なブランドと言えるでしょう。

中古価格の目安

IWCの時計は種類が多く、定価でも50万円代から購入することできます。

シンプルなデザインのパイロット・ウォッチや、ポートフィノなら60万円〜70万円代のモデルもあり、選択肢が広がります。

価格の幅が広いので、人気モデルに絞って中古価格の目安を出してみました。

 

パイロット・ウォッチ・マーク XX IW328204

image

出典:rasin|パイロット・ウォッチ・マーク XX IW328204

実勢価格:50万円〜90万円( 税込 )
定価:95万1500円( 税込 )
※市場によって大きく変わるモデルです。

 

ポルトギーゼ・クロノグラフ IW371605

image

出典:rasin|ポルトギーゼ・クロノグラフ IW371605

実勢価格:80万円〜105万円( 税込 )
定価:117万7000円( 税込 )
※市場によって大きく変わるモデルです。

※この項目で解説している価格は、当社の時計専門家と公開時の市場価格を元に一般ユーザー向けとして掲載している価格です。

ブランドを代表する人気モデルである、パイロット・ウォッチ・マーク XX IW328204は、伝説的な傑作「マーク 11」を継承しつつ、自社製ムーブメントを搭載しています。

同じく人気モデルのポルトギーゼ・クロノグラフ IW371605ですが、2020年に裏面がシースルーになり自社製ムーブメント を眺めることもできます。

IWCはドイツの職人気質のブランドで、同じモデルでも常に刷新をしているため、中古価格はこれくらいに抑えられています。

機能的に優れた機械式時計を手頃な中古価格で購入できるため、時計についてよく知っているファンが多いのです。

IWCの代表作や人気モデル

「時計本来の姿」を追求し続けている、誠実なブランドIWC。

歴史的に目立った発明や、躍進的な出来事はありませんでしたが、職人気質で実用的な時計作りをしていると時計ファンの間で人気のブランドです。

IWCで高い評価を得ているのは、高い機能やシンプルなデザインなど総合的なバランスです。

同じモデルでも常に刷新を繰り返しており、どれにしたら良いのか迷ってしまう方も多いでしょう。

そんなIWCの代表作や人気モデルについて、Owllar編集部独自で選出したラインナップをご紹介します。

パイロット・ウォッチ・マーク XX IW328204

image image

出典:rasin|パイロット・ウォッチ・マーク XX IW328204

パイロット・ウォッチ・マーク XX IW328204は、1948年に誕生した伝説的な名作「マーク11」を継承したモデルです。

ブルーのサンレイ文字板が大変美しく、はっきりとしたホワイトのアラビア数字とインデックス、12時位置のトライアングルインデックスにより視認性にも優れています。

ムーブメントには自社製の自動巻きムーブメントCal.3211を搭載しており、120時間ものパワーリザーブを持ちます。

またこのCal.3211が薄型となっているため、ケース厚が10.8mmと薄くなりスマートな印象を与えます。

ステンレススティール製のブレスレットは、「EasX-CHANGE®」システムを採用しており、特別な工具を使用せずに他のブレスレットと交換可能です。

ケースサイズ:直径40.0mm、厚さ10.8mm、外装:ステンレススティール、ムーブメント:自動巻きムーブメントCal.3211、パワーリザーブ:120時間、10気圧防水

ポルトギーゼ・クロノグラフ IW371605

image image

出典:rasin|ポルトギーゼ・クロノグラフ IW371605

ポルトギーゼ・クロノグラフ IW371605は、1998年に登場して以来、高い人気を持つ「ポルトギーゼ」のコレクションです。

「ポルトギーゼ」は誕生当時、ETA(エタ)社のムーブメントETA7750をカスタマイズした、Cal.79240またはCal.79350を搭載していましたが、2019年頃より自社製ムーブメント を搭載するようになりました。

1/4秒単位のインナーリングにより、正確な計測が可能となっており、出自である航海用の高精度ウォッチを思い起こさせます。

ケース径41mmという程良いサイズですが、スリムなベゼルデザインで着用してみると大きく感じます。

自社製の自動巻きクロノグラフムーブメントCal.69355を搭載しており、シースルーの裏蓋より動く様子を眺めることもできます。

またホワイトの他にブラック、ブルー、グリーン、レッドなど文字板のバリエーションも豊富です。

ケースサイズ:直径40.0mm、厚さ13.0mm、外装:ステンレススティール、ムーブメント:自動巻きクロノグラフムーブメントCal.69355、パワーリザーブ:48時間、3.0気圧防水

ポートフィノ・ オートマティック IW356523

image

出典:rasin|ポートフィノ ・オートマティック IW356523

「ポートフィノ」は、1984年に誕生したばかりのシリーズです。

時計技師クルト・クラウスと当時のデザイン主任ハノ・ブルチャーの手により作られました。

現在では「ポルトギーゼ」と並びブランドを代表するシリーズとなりました。

イタリアのリグーニア海岸に面するリゾート地「Portofino」(ポルトフィーノ)がモデル名の由来となっている、優美なモデルです。

こちらのポートフィノ・ オートマティック IW356523は、2019年発表モデルで根強い人気です。

ステンレススティール製ケースと、ディープブルーの文字板の組み合わせは限定モデル以外で初めての登場です。

輝くディープブルー文字板にゴールドの針とローマインデックスが、美しいリゾート地を想起させるエレガントな印象となっています。

ケースサイズ:直径40.0mm、厚さ9.2mm、外装:ステンレススティール、ムーブメント:自動巻きCal.35111、パワーリザーブ:42時間、3.0気圧防水

インヂュニア ・オートマティック IW357002

image

出典:rasin|インヂュニア ・オートマティック IW357002

「インヂュニア」シリーズは、1954年に医師や放射線技師などの技術者に向けて開発された「超耐磁時計」が始まりでした。

名前はドイツ語で、「エンジニア」を意味します。

近年ではビジネスウォッチとして高い人気を誇ります。

このインヂュニア・ オートマティック IW357002は、ファーストモデルを想起させる機能的でシンプルなポリッシュ仕上げとなっています。

大型の時計が流行っている現代ですが、細めの手首を想定してデザインされており、使いやすいサイズ感となっています。

ケースサイズ:直径40.0mm、厚さ10.3mm、外装:ステンレススティール、ムーブメント:自動巻きCal.35111、パワーリザーブ42時間、12.0気圧防水

アクアタイマー ・クロノグラフ IW376803

image

出典:rasin|アクアタイマー ・クロノグラフ IW376803

「アクアタイマー」はアメリカを中心にマリンスポーツ人気が高まっていた1967年に誕生したモデルです。

これまでも幾度もモデルチェンジを繰り返し、現在のモデルは2014年に登場しています。

反時計回り時だけ、アウターとインナーのベゼルが連動する回転式ベゼルを搭載し、ダイビング時の実用性を向上させています。

この IW376803は、ステンレススティール製の44mmケースで、3時位置にデイデイトカレンダーを備えています。

シンプルなカラーとフォルムが特徴的な文字板デザインは、初代モデルを現代風にアレンジしています。

ケースサイズ:直径44.0mm、厚さ17.0mm、外装:ステンレススティール、ムーブメント:自動巻き・Cal.79320、パワーリザーブ:44時間、30.0気圧防水

IWCを愛用する有名人や著名人

IWCの洗練されたデザイン、使いやすさは、一流のものに囲まれている著名人の方からの評価も高いものとなっています。

中には、親の代から譲り受けて大事に使い続けているという方もいます。

有名人や著名人が着用しているIWCについてご紹介します。

谷原章介さん

image

出典:rasin|ポルトギーゼ・クロノグラフIW371445

俳優・タレントの谷原章介さんが愛用しているのは、ポルトギーゼ・クロノグラフIW371445です。
谷原さんはIWC好きでも知られており、雑誌の特集で「ポートフィノにもはまっています。」と話しています。

ポルトギーゼ・クロノグラフIW371445は、針とアラビアインデックスのゴールドが美しいモデルです。

通称「金針」と呼ばれ、生産は終了していますが根強い人気となっています。

ムーブメントはバルジュー7750ベースである、自動巻きクロノグラフムーブメントCal.79350を搭載しています。

クラシカルでエレガントな印象の1本となっており、モデル出身でお洒落な谷原さんによくお似合いですね。

木梨憲武さん

image image

出典:rasin|ポルトギーゼ・オートマティック7デイズIW500101

芸人・タレント・役者・アーティストとマルチに活躍されている木梨憲武さんは、TVバラエティ番組「とんねるずのみなさんのおかげでした」で、ポルトギーゼ・オートマティック7デイズIW500101を着用していました。

こちらのモデルは、18Kピンクゴールドの輝きが上品な印象です。

すでに生産終了となっていますが、リーフ針や文字板内周のレイルウェイなどのクラシカルなデザインで根強い人気となっています。

ムーブメントは自社製で自動巻きのCal.51011を搭載しており、7日間ものパワーリザーブを誇ります。

このCal.51011には、ルビーやイエローゴールドメダルが配されており、裏面から美しい姿を眺めることもできます。

機能的にも優れ、裏面までに手がかかっている1本は、お洒落で知られている木梨さんにお似合いですね。

国分太一さん

image

出典:rasin|パイロット・ウォッチ ドッペルクロノグラフIW371319

タレントの国分太一さんはTVバラエティ番組「ぐるぐるナインティナイン」で、パイロット・ウォッチ ドッペルクロノグラフIW371319を着用していました。

こちらは生産終了していますが、希少なモデルとして根強い人気です。

ドッペルとはドイツ語で「二重」を意味します。

複雑機構「スプリットセコンドクロノグラフ」を搭載しており、2つのタイムを同時に計測できることから名づけられました。

軟鉄性インナーケースを備えているため、耐磁性にも優れたモデルです。

現行モデルには見られない厚みのあるケースや、スクエアカットされた短針などヴィンテージな雰囲気が大きな魅力。

ムーブメントは自動巻きで、ロングセラーのCal.79230を搭載しています。

時計に詳しい国分さんにお似合いの、IWCらしいレアモデルではないでしょうか。

鈴木亮平さん

image

出典:rasin|ポルトギーゼ・クロノグラフIW371482

俳優の鈴木亮平さんは2019年のバーゼルワールドSIHHに登場した際、ポルトギーゼ・クロノグラフIW371482を着用されていました。

鈴木さんがIWC好きということは有名で、同年に開催された東京国際映画祭では、ポルトギーゼ・オートマティック IW500704を着用していました。

ポルトギーゼ・クロノグラフIW371482は、鮮やかなレッドゴールドのケース、スレートグレー×ブラックの文字板の組み合わせがなんとも言えない高級感を漂わせるモデルです。

リーフ針、アップライトインデックスのデザインは初代モデルを踏襲し、クラシカルな雰囲気となっています。

ムーブメントは自動巻きのCal.79350を搭載し、パワーリザーブは44時間。

大人の色気を持つ鈴木さんにお似合いのシックなモデルですね。

川島明さん

image

出典:rasin|ポートフィノ・オートマティックIW356501

芸人でタレントの 川島明さんの愛用する時計は、ポートフィノ・オートマティックIW356501です。

TBSのラジオ番組でも、ゲストの芸人さんに「IWCの高級時計を即買いできる程、売れている!」と話題にされていました。

こちらのモデルは、なめらかなラウンドケースで繊細な印象となっています。

長短針とデイト表示というシンプルな構成で、ムーブメントは自動巻きのCal.35110を搭載しています。

シルバーのローマンインデックスもクラシカルな雰囲気で、知的な印象の川島さんにお似合いですね。

伊藤英明さん

image image

出典:IWC|ポルトギーゼ・パーペチュアル・カレンダーIW503203

俳優の伊藤英明さんは、バラエティ番組「みなさんのおかげでした」に出演した際に

ポルトギーゼ・パーペチュアル・カレンダーIW503203を着用されていました。

このモデルは、2499年まで日付調整不要の永久カレンダーが搭載されていることで有名です。

さらにダブルムーンフェイズ機能、西暦表記のパーペチュアルカレンダー、7日間のパワーリザーブも備えているコンプリケーションモデルです。

ブルーの文字板も上品で印象的。

ムーブメントは自社製自動巻きの美しいCal.51614 を搭載しており、裏面からはその様子を眺めることもできます。

IWCの時計の中でも技術を詰め込んだ高級モデルで、人気俳優である伊藤英明さんにお似合いですね。

高橋克典さん

image

出典:rasin|ポルトギーゼ・クロノグラフIW371480

俳優の高橋克典さんは、映画「後妻業」で、ポルトギーゼ・クロノグラフIW371480を着用されていました。

こちらのモデルもレッドゴールドのケースで上品な高級感があります。

すでに生産終了となっていますが、定番として根強い人気です。

ムーブメントは自動巻きCal.79350を搭載しており、パワーリザーブは44時間。

流麗なゴールドのリーフ針×シルバー文字板の端正なインデックスがクラシカルな印象です。

高橋さんのような大人の男性にこそお似合いのモデルとなっています。

中井貴一さん

image image

出典:rasin|ポートフィノ ・ハンド ワインド・ エイトデイズIW510104

俳優の中井貴一さんが愛用しているのは、ポートフィノ・ ハンド ワインド・ エイトデイズIW510104です。

中井さんは、日経ビジネスオンラインでも「父から譲り受けた」としてIWCの自動巻きモデルを紹介されており、IWC好きとしても知られています。

ポートフィノ ・ハンド ワインド・ エイトデイズIW510104は、スレート文字板×レッドゴールドケースが美しいモデルです。

シリーズの特徴であるローマ数字、バーインデックス、リーフ針が優美な印象です。

ムーブメントは自社製のCal.59210を搭載しており、8日間ものパワーリザーブを実現。

裏面からは美しいムーブメントが動く様子を眺めることもできます。

ノーブルなデザインは、落ち着いた大人の男性というイメージの中井さんにぴったりですね。

小栗旬さん

image

出典:rasin|パイロット・ウォッチ・クロノグラフIW377709

​​俳優の小栗旬さんが愛用しているのは、パイロット・ウォッチ・クロノグラフIW377709です。

小栗さんは時計好きとして知られており、TVドラマでもIWCの時計を着用していました。

パイロット・ウォッチ・クロノグラフIW377709はパイロット・ウォッチの要素を残しながら、現代的なデザインに昇華されています。

デイト表示は高度計をイメージしており、コクピットを彷彿とさせます。

ムーブメントは自動巻きのCal.79320を搭載し、パワーリザーブは44時間。

実用性とデザイン性を兼ね備えた時計選びは、さすが目が肥えている小栗さんならではと言えるでしょう。

野口健さん

image

出典:X|野口健さん公式X

アルピニストの野口さんが愛用しているのは、ビッグ・パイロット・ウォッチIW500401です。

野口さんはIWC好きとして有名で、2008年にはインヂュニアから、チャリティーコラボレーションモデルも発表されています。

image

出典:rasin|ビッグ・パイロット・ウォッチIW500401

こちらは1940年代にドイツ空軍が採用した、大型時計をモチーフにしたパイロット・ウォッチを復刻させたモデルです。

46mmのケースにはっきりとしたアラビアインデックスが配置され、たいへん視認性に優れています。

生産終了していますが、無骨な男らしい時計として根強い人気です。

ムーブメントは、自社製のペラトン式自動巻きCal.51110を搭載し、7日間ものパワーリザーブを誇ります。

野口さんはIWCの「長く愛用できる素晴らしさ」を雑誌などの取材で語ることも多く、同じモデルが欲しいと思う人は多いのではないでしょうか。

IWCの時計におけるこだわりポイントまとめ

スイスブランドの時計といえば審美性にこだわったブランドを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、その中でも一線を画した存在がIWCです。

IWCは無駄を排除し、長く使える堅牢性と手に入れやすい価格帯の時計を作り続けています。

IWCの時計についてこだわりのポイントをまとめてみました。

IWCこだわりポイントまとめ

・150年もの歴史があり信頼できる

・ドイツ職人の気質を反映した質剛健な作り

・飽きのこない洗練されたデザイン

・豊富なコレクション

・独自で厳しい規格を設けている

・常にモデルを進化させている

・永久修理をおこなっている

・手作業で繊細な仕上げをしている

・良いものは長く使おうという姿勢

・時計の本来の姿を追求し続けている

上記以外にも愛用者だからこそ分かるこだわりポイントや魅力があります。

IWCの時計は着けてみてその素晴らしさに気付かされるブランドと言われていますので、腕時計の購入を検討している人はIWCの時計をセレクトしてみてはいかがでしょうか。

IWCの歴史まとめ

IWCはロレックスやブレゲのように、目立つ発明やモデルはあまり無いかもしれません。

しかし質実剛健な時計作りを真摯に行い、人気ブランドの地位を確立してきました。

そんなIWCの歩みをまとめてみました。

1868年 

フロレンタイン・アリオスト・ジョーンズがIWCを創設

1875年

ライン湖畔に新社屋を建設

1987年 

”プルミエール”を発売

1881年 

息子ヨハネス・ラウシェンバッハ・シェンクが事業を引き継ぐ

1885年 

世界初のデジタル表示式ポケットウォッチを製作

1899年 

IWC初の腕時計を発売

1905年 

ヨハネス・ラウシェンバッハ・シェンク死去

1936年 

初の軍用パイロット・ウォッチを発表

1939年

”ポルトギーゼ”誕生

1940年 

センター秒針付きの”ビッグ・パイロット・ウォッチ 52T.S.C”を開発

1946年 

キャリバー89を搭載したパイロット・ウォッチ・”マーク11”登場

1950年 

IWC初の自動巻き機構を搭載するキャリバー85を設計

1955年 

インヂュニア発売

1967年 

史上初の20気圧防水と回転式インナーベゼルを備えた”アクアタイマー”開発

1976年 

”インヂュニアSL”発表

1982年 

ダイバーズウォッチ”オーシャン2000”を発表

1985年 

リューズ操作だけで先送りできる永久カレンダー機構を搭載したクロノグラフ”ダ・ヴィンチ”発表

1994年

”マーク11”の後継モデル”マーク12”を発表

1995年 

”ポルトギーゼ・クロノ・テトラパンテ””ポルトギーゼ・ミニッツ・リピーター”を発表

1997年 

スポーツウォッチ”GST”を発表

1998年 

”フリーガー・UTC”を発表

2002年 

7日間パワーリザーブ・ペラトン自動巻き機構・日付表示を搭載した”ビッグ・パイロット・ウォッチ”が復活

2003年 

スピットファイア発表

 

まとめ

IWCの魅力は使いやすさと思われがちですが、長く使える洗練されたデザインも高い評価となっています。

スイスの時計作りの技術、アメリカの画期的なスタイル、ドイツ職人の質剛健な気質が融合して生まれた稀有な存在です。

合理主義でありながら、ムーブメントの製造にも力を入れるスタイルに進化しています。

時計らしい時計作りをおこなう誠実なブランドなので、世界の時計ファンたちが「一度は手にしたい」と願うのも納得ですね。