1945年に誕生して以来、ロレックスのスタンダードモデルとして生産され続けているデイトジャスト。 デイトジャストはフォーマル系に分類される「スマートな印象」のロレックスです。午前0時に日付が切り替わるデイトジャスト機構を備えた、革新的なコレクションとして知られています。 文字盤、ベゼル、サイズと豊富なバリエーションはロレックス随一を誇ります。
また、中古販売店で購入すれば60万円台位から探すことができる「比較的手の届きやすい」ロレックスでもあるのも魅力の一つです。
今回はメンズのデイトジャストを「価格別で選ぶ」という点に着目してご紹介していきます。
INDEX
- デイトジャストは価格高騰する?
- メンズ デイトジャストの定価・実勢価格は?
- デイトジャストの価格推移は?
- メンズ デイトジャスト価格別注目モデルは?
- 【60万円以下】でも買えるデイトジャスト Ref.1601 シルバー
- 【100万円以下】でも買えるデイトジャスト Ref.16233 シャンパン
- 【100万円以下】でも買えるデイトジャスト サンダーバード Ref.16264 ブルー
- 【100万円以下】でも買えるデイトジャスト Ref.16234G ブラック
- 【200万円未満】でも買えるデイトジャスト Ref.16233G コンピューター
- 【200万円未満】でも買えるデイトジャスト Ref.126234 グレー
- 【200万円未満】でも買えるデイトジャスト Ref.116233NG ブラックシェル
- 【200万円以上】のデイトジャストRef.126233G ブラック
- 【200万円以上】のデイトジャスト Ref. 116208G ブルーグラデーション
- 最後に
デイトジャストは価格高騰する?
デイトジャストは、クオリティ・価格ともに安定感があるスタンダードモデルです。デイトナなどの人気スポーツモデルのように、大きく相場が変動するモデルではありませんが、「スポーツモデルは高騰し過ぎていて、手を出しにくい。」という声も多く、価格面でも魅力的です。
また、ロレックスの3大機構がしっかり取り入れられクオリティも高く、スーツなどの袖から日付もさり気なく確認できる。シンプルかつ、バリエーション豊富。選ぶ楽しみがあるデイトジャストに注目が集まっています。
現状、デイトジャストは正規店での購入が困難で且つ、供給量よりも需要が上回っておりますので、ロレックス全体の相場が全体的に上がってきているという点も購入を検討するうえで無視できないでしょう。とはいえ、デイトジャストはスポーツモデルに比べれば高騰しづらく、低落しづらいモデルではありますので、価格の変動で一喜一憂しなくていいので精神衛生上、安心なモデルなのでおすすめです。
メンズ デイトジャストの定価・実勢価格は?
デイトジャストに限った話しではありませんが、今やロレックスは品薄と言われ正規店でもなかなか購入できない状態です。正規店で購入ができない人達が、中古販売店にロレックスを探しに来るような状況となっています。
定価でデイトジャストを購入する場合は、100万円台から購入することができますが、店頭に行っても実物を見せてもらえることはあまり無いと言います。とはいえ中古販売店を見てみると実は60万円くらいから購入することが可能です。中古であれば、ステンレス素材のヴィンテージモデルだったら60万円程。ゴールドとステンレスのコンビや、ダイヤルにダイヤモンドを使用したドレッシーなモデルでも80万円台から購入することが可能です。 基本的には70万円~80万円台の時計が多く、比較的手が届きやすいということが魅力の時計でしょう。
また、新品やもっとハイクラスな金無垢やシェル、ダイヤを組み合わせたようなモデルが欲しいという場合も、高くとも200万円位から手に入れることができるでしょう。通常ロレックスのスポーツモデルだったら、ヴィンテージになっていくにつれ高額になっていくのに対して「デイトジャスト」なら逆に手に入れやすい価格になっていくのも見逃せないポイントです。
参考までにシンプルな2モデルで実勢価格と参考価格をご紹介します。
Ref.116200 ブラック
材質:ステンレススティール
実勢価格:100万円前後~
参考定価:680,400円
こちらはブラックダイアルにバーインデックスを組み合わせたクールな顔立ちが美しいモデルです。ステンレススティールを使用した実用的なモデルなら100万円前後~から購入することができます。
Ref.116233G ホワイト
材質:ステンレススティール×イエローゴールド
実勢価格:150万円前後~
参考定価:1,328,400円
こちらのモデルはステンレススティール×イエローゴールドの人気コンビモデル。ホワイトダイアルのインデックスには10Pダイヤがセッティングされています。イエローゴールドを使用したことによって、より明るく華やかなデザインに仕上がっています。このようなモデルも現行品でなければ150万円位から手に入ります。
デイトジャストの価格推移は?
デイトジャストの直近1年間の価格推移を見てみましょう。
注目度が高い現行モデル「デイトジャスト Ref.126234 ジュビリーブレスレット ミントグリーン」 を一例として紹介します。
・デイトジャスト36 Ref.126234 ミントグリーン
スペック
素材:ステンレススティール×ホワイトゴールド
ケースサイズ:36mm (リューズ含まず)
文字盤色:ミントグリーン
駆動方式:自動巻き
ムーブメント:3235
参考定価:1,166,000円
(2023年9月OWLLAR編集部調べ)
Ref.126234の実勢価格を2020年からの3年間で見ると、基本的には値上がり調子であり、値上がり幅も半年間で大体5~30万円程、値下がりは最大で10万円程です。2022年7月ごろに160万円程度までじわじわと値上がりを続け、今は140万円後半で落ち着いています。
人気のスポーツモデルであるデイトナ Ref.116500LNが1か月で50~100万円も値段を上下させることを考えると、デイトジャストは比較的安定感のあるモデルといえるのではないでしょうか。
デイトジャスト価格別 注目モデルは?
メンズ デイトジャストの注目モデルを価格別に区切ってご紹介していきます。
60万円位の比較的買いやすいモデルから、ダイヤやイエローゴールドなど贅沢な素材を使用したものまで幅広くラインナップしました。
【60万円以下】でも買えるデイトジャスト
Ref.1601 シルバー
スペック
素材:ステンレススティール×ホワイトゴールド
ケースサイズ:36mm
文字盤色:シルバー
駆動方式:自動巻き
ムーブメント:1570
実勢価格:55万円前後~
1969年頃に製造されたモデル。 ベゼルの放つホワイトゴールドの輝きがシンプルな中にも高級感を感じさせます。今となっては懐かしいプラスチック風防を備えており、ヴィンテージらしい雰囲気を漂わせています。ダイヤルはクールなシルバーで、外側が一段下がった立体感のある文字盤です。通常よりも幅広の針、インデックスが採用されたダイヤルで、針・インデックスともに中央に溝があるデザインが施されており、ファットボーイ(もしくはワイドボーイダイヤル)と呼ばれ、稀少ダイヤルとなっています。
【60万円以下】デイトジャストのおすすめポイント
いわゆる4桁品番といわれるヴィンテージラインであれば60万以下でも現状購入することができます。ロレックスは欲しいけど、現行品は高すぎて買えない、「自分だけのこだわりの一本が欲しい」なんて方にはおすすめのモデルとなります。
※アンティークの時計はコンディションにばらつきがあり、購入時の際は慎重に選ぶ必要があります。またデリケートなため、取り扱いには注意が必要です。
【100万円以下】でも買えるデイトジャスト
Ref.16233 シャンパン
スペック
素材:ステンレススティール×イエローゴールド
ケースサイズ:36mm
文字盤色:シャンパン
駆動方式:自動巻き
ムーブメント:3135
実勢価格:80万円前後~
ロレックスを代表する時計機構が搭載された王道モデル「デイトジャスト」 。華やかなシャンパンゴールドカラーにバーインデックスの文字盤。 繊細なフルーテッドベゼル、ステンレスとイエローゴールドとのコンビ仕様で高級感あふれるデザインとなっています。
【100万円以下】でも買えるデイトジャスト サンダーバード
Ref.16264 ブルー
スペック
素材:ステンレススティール×ホワイトゴールド
ケースサイズ:36mm
文字盤色:ブルー
ムーブメント:3135
実勢価格:90万円前後~
1956年に登場、「サンダーバード」の愛称で知られる、両方向回転ベゼル付きの Ref.16264。
空軍のアクロバットチーム「サンダーバーズ」の隊長ドン・フェリス大佐の引退記念モデルとして特別発注されたのがその由来とされ、現代のスポーツモデルの礎となる特徴を多く持つ根強い人気モデルです。
こちらのモデルは、1988年に登場し2004年まで販売されていた5代目なおかつ最終型となるサンダーバードです。オールステンレススティールではなくホワイトゴールドとのコンビである点に、さりげない高級感が見え隠れする大人の渋い腕時計です。
【100万円以下】でも買えるデイトジャスト
Ref.16234G ブラック
スペック
素材:ステンレススティール×ホワイトゴールド
ケースサイズ:36mm
文字盤色:ブラック
ムーブメント:3135
実勢価格:90万円前後~
美しいカッティングが施されたフルーテッドベゼルが特徴の人気定番モデル。ステンレススティールとホワイトゴールドのコンビです。ブラックダイアル上に煌めく10Pダイヤのインデックスがラグジュアリーな一品です。
【100万円以下】デイトジャストのおすすめポイント
100万以下であれば、2世代前のモデルにはなりますが、ステンレスモデルからコンビモデルまで検討できるモデルが増えてきます。
日常使いしやすいシンプルなモデルに加え、10Pダイヤやサンダーバードなど歴史的にストーリーがあるモデルも検討できるのでおすすめです。
【200万円未満】でも買えるデイトジャスト
Ref.116233G シャンパンコンピューター
スペック
素材:ステンレススティール×イエローゴールド
ケースサイズ:36mm
文字盤色:シャンパンコンピューター
ムーブメント:3135
実勢価格:145万円前後~
こちらは、ダイアルに彫りこまれたコンピューター基盤のような幾何学的なROLEXの模様が特徴的なモデルです。「ROLEX」の文字が彫り込まれたダイアルに10Pダイヤのインデックスを配し、高級感あふれる華やかなデザインに仕上がっています。美しいカッティングが施されたフルーテッドベゼル、リューズ、ブレス中央部分には艶やかな18Kイエローゴールドが使用され、腕元を明るくゴージャスに演出してくれます。
【200万円未満】でも買えるデイトジャスト
Ref.126234 グレー
スペック
素材:ステンレススティール×ホワイトゴールド
ケースサイズ:36mm
文字盤色:グレー
ムーブメント:3235
実勢価格:150万円前後~
2019年にリリースされたデイトジャスト「Ref.126234」。 14件もの特許を取得し、新たに開発された脱進機クロナジー・エスケープメントを採用した自社開発「キャリバー3235」を搭載しています。
グレー文字盤にグリーンのローマインデックスをあしらった、通称「ウィンブルドン」文字盤は2021年に追加された比較的新しいダイヤルです。シックで上品な印象のモデルとなっています。
【200万円未満】でも買えるデイトジャスト
Ref.116233NG ブラックシェル
スペック
素材:ステンレススティール×イエローゴールド
ケースサイズ:36mm
文字盤色:ブラックシェル
ムーブメント:3135
実勢価格:190万円前後~
こちらは黒蝶貝を使用した珍しいブラックシェルモデルです。イエローロレゾールケースにブラックシェル/10Pダイヤ文字盤の組み合わせ。シェルダイヤルは流通量が少なく一つ一つの表情が異なり、自身だけの色味と輝きを手にすることができる魅力があります。見る角度によってピンクやグリーンに発色し、幻想的に輝く魅惑的な素材です。インデックスに配置された上質なダイヤモンドの輝きと相まってこの上ない高級感と特別感を腕元に演出してくれます。
【200万円未満】デイトジャストのおすすめポイント
さすがに200万円まで来ると、さらにバリエーションが増えます。現行のステンレスモデルや1世代前であればシェルダイヤの非常に華やかなモデルを検討することができます。
特にシェルダイヤの現行モデルは200万を超える場合もあるので、同じような見た目で価格を抑えたい方には特におすすめです。
【200万円以上】のデイトジャスト
Ref.126233G ブラック
スペック
素材:ステンレススティール×イエローゴールド
ケースサイズ:36mm
文字盤色:ブラック
ムーブメント:3235
実勢価格:215万円前後~
こちらは現行品でも人気のコンビモデル、さらに最先端の技術が詰まった1本です。ロレックスが独自に開発・製造した自動巻き機械式ムーブメントCal.3235を搭載しています。
インデックスに10Pダイヤをセッティングし、ラグジュアリーな雰囲気を演出しています。ブラック文字盤とダイヤモンドのコントラスト、ステンレススティールとイエローゴールドのコンビに目を奪われる1本です。
【200万円以上】のデイトジャスト
Ref. 116208G ブルーグラデーション
スペック
素材:イエローゴールド
ケースサイズ:36mm
文字盤色:ブルーグラデーション
ムーブメント:3135
実勢価格:380万円前後~
こちらは、ブルーグラデーション・金無垢の組み合わせが珍しいデイトジャストです。現在では生産されていないレアモデルです。K18イエローゴールドのケースに10個のダイヤインデックスが高級感を引き立てます。
【200万円以上】デイトジャストのおすすめポイント
ここまでくると現行モデルで10Pダイヤ・シェルダイヤルモデルや検討することができ、無垢モデルまで購入が検討できます。
現行モデルは新型キャリバーを搭載していて、非常にスペックが高いので、実用的なモデル且つ、見栄えのするモデルをお探しの方におすすめです。
最後に
デイトジャストには非常に多くのモデルが存在します。価格推移についてはモデルによって異なりますが、「価格が下がりにくい」「安定感がある」というのが特徴となっています。
一本でどんなシーンにも対応できる万能さも評価を受けるポイントであり、一生モノとしては勿論のこと、「2本目のロレックス」としても需要が上がってきているデイトジャスト。その種類は文字盤やブレス、素材などの組み合わせで100種類以上とも言われ、「選ぶ楽しみ」があるロレックスです。価格的にも手に入れやすいモデルとして、今後も目が離せない存在になりそうですね。
この記事を監修してくれた時計博士
Endo Youkoh
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC 上級ウォッチコーディネーター取得
高級時計専門店GINZA RASIN 店舗営業部 銀座本店 販売スタッフ
1984年生まれ 神奈川県出身 時計業界2017年より
デザイン系の短大を卒業後、23歳で大手セレクトショップに入社。 主にレディースの服飾雑貨の責任者として、店頭接客・MD・VMD業務に携わる。入社10年目を機に更なるステップアップを目指し、高級時計店への転職を決意。2017年にGINZA RASIN入社。
人と話すのが好きで、スーパーポジティブな私は、現在お気に入りのIWC メカニカルフリーガークロノと共に店舗にて販売業務に従事。アパレル業界での経験を生かし、多角的な視点で記事監修を行っている。