ショパールの時計の魅力!資産価値や人気モデルも徹底解説!
ショパールは時計作りの高い技術と、ジュエリーの華やかさが融合した世界的に有名な高級ブランドです。
目をひく美しいデザインと、高い技術力を持ちながら、雲上と呼ばれるブランドより手に取りやすい価格など多くの魅力があります。
この記事を読むとショパールの以下のような情報がどこよりも詳しく知れます。
・ショパールの時計の魅力やすごいところ
・ショパールの発祥地や歴史
・ショパールの資産価値
・ショパールの代表モデルや人気モデル
ショパールを知りたい時計好きの人は、ぜひ最後までお読みください。
ショパールの時計のすごいところや魅力
ショパールは、スイス・ジュラ山脈のフルリエに工房を設立しているマニュファクチュールブランドです。
美しく独創的なデザインを完成させる為、機械式ムーブメントや使用する素材を自社開発しています。
そして、コンマグリッドに所属せずに家族経営を続けている稀有な存在です。
そんなショパールの時計のすごいところ、魅力について深堀してご紹介していきます。
確かな時計製造技術
出典:Chopard|Chopardマニュファクチュール工房
ショパールの時計作りに用いられている技術は、150年を超える歴史のなかで培われた高度なもので、自社工房で熟練の職人によって一つずつ丁寧に製造されています。
ショパールは数少ないマニュファクチュールブランドです。(自社で一貫して腕時計を生産できるブランド)
ショパールは、1996年にスイス・ジュラ山脈のフルリエにマニュファクチュール工房を設立します。
この工房で、最初に製作されたのが「L.U.C」ムーブメントCal.96.01-Lです。
「L.U.C」は、創業者ルイ-ユリス・ショパールの頭文字を合わせたもので、現在ではメンズの主要コレクションになっています。
高性能駆動装置を搭載した「L.U.C」が誕生したことによって、メンズブランドとしても広く認識されていきました。
2012年には時計史上初となる、高振動とC.O.S.C(スイスクロノメーター規格)認定の両方を兼ね備えた「Cal.LUC 01.06-L」の開発にも成功しています。
本格ジュエラーの美しいデザイン
出典:Chopard|初期のハッピーダイヤモンド
ショパールが美しいジュエラーとの2本柱となったのは、1963年にショイフレ家が継承してからのことです。
名門時計ブランドにしては珍しく女性の活躍が前面に押し出されるようになります。
ショパールは時計メーカーでもあり、宝飾メーカーでもあったショイフレ家によって、女性のセンス溢れる美しい時計を産み出すことになります。
新生ショパールは、レディースラインに宝飾製造技術を取り入れた時計の開発をおこないます。こうして1976年最初のコレクション「ハッピーダイヤモンド」が誕生します。
文字板とサファイア クリスタル風防の間で、自由に揺れ動くダイヤモンドがセットされた時計。
ショイフレ家が得意だったジュエリーの製作と、ショパール家が得意だった緻密な時計作りという2つの技術が融合した作品となりました。
こうしてより創造性に富んだ唯一無二の時計を追求し続けていることがショパールの大きな魅力となっています。
豊富なバリエーション
ショパールはジュエリーライクな腕時計で有名と思われがちですが、メンズ向けコレクションのバリエーションも意外と多いです。
種類は大きく分けると、ドレスライン、スポーツライン、ラグジュアリースポーツラインに分けられます。
「L.U.C」はドレスラインで、自社製のムーブメントを搭載した機械時計好きの心をくすぐるコレクションです。
「アルパインイーグル」は、ラグジュアリースポーツラインで、名作「サンモリッツ」を現代的に解釈したモデルとなっており、高級感のあるコレクション。
「ミッレミリア」はスポーツラインで、イタリアの歴史あるカーレースのオマージュとされ、デザインや製造技術を称えるコレクションとなっています。
どれも魅力的で豊富なラインナップとなっており、選ぶ楽しみがあるブランドです。
サステナビリティへの取り組み
出典:Chopard|金属素材
ショパールではバラエティー豊かな時計作りの裏で、サステナビリティへの取り組みもおこなっています。
ショパールは「サステナブル・ラグジュアリーへの旅」と称し、その中間目標として2018年以降「責任を持って採掘されたゴールドですべてのウォッチとジュエリーを製造すること」と定めています。
これはどういうことかと言うと「フェアトレード」という働き手への対価が正当なものになり、無理のない資源利用、持続可能な採掘が可能になるということを意味しているのです。
ダイヤモンドなどの宝石、革製品まで同じ考えで取り組んでいます。
また「2023年末までにスティール製時計をリサイクルスティールを80%含有するスティールで製造し、2025年末までにリサイクルスティールの含有量を90%に引き上げる」という高い目標も掲げていました。
ショパールの時計を購入するということは、その理念や取り組みに参加しているとも言えるのではないでしょうか。
独立した親族経営
ショパールは創業以来、独立した家族経営を貫いているところもユニークな魅力です。
時計業界では、マニュファクチュールを目指しているブランドが多数ありますが、ムーブメントだけ他社のものを使うと言うブランドも多いです。
そんな中、ショパールはグループ内の関連会社で部品を作り、3つの製作拠点で時計の全てを作っています。
これは、ショパールがどこにも属さない独立した会社だからできることでもあります。
そのアイデンティティの核となっているのは「家族経営」です。ショパールは「5つの価値」というものを掲げています。
・家族の精神
・クラフツマンシップ&独立精神
・大胆さ創造力
・感動&寛大性
独立した家族経営をおこなっているからこそ、誰にも縛られず自分たちで大胆な時計作りができると言えるのではないでしょうか。
共同社長であるカール-フリードリッヒ・ショイフレ氏は「芸術的な分野で働きたいという思いはずっと自覚していた」と語っています。
その熱意を存分に発揮できる工房をショパール家から引き継ぎ、守り続けているのです。
ショパールはどんな人に似合う時計?
ショパールの時計はどんな人に似合う時計なのか、時計の専門家に見識を伺ってみました。
やはり高級メゾン・ジュエラーなので、似合う人は「清潔感のある経営者・成功者」などに限られてくる印象です。
それぞれのメンズコレクションごとにしっかりとした個性があるので、それに沿って選んでみてはいかがでしょうか。
- アルパインイーグル(ラグジュアリースポーツライン。話題の時計が好きという人におすすめ)
- L.U.C(ドレスライン。自社製のムーブメントを搭載しており機械時計好きにおすすめ)
- ミッレミリア(スポーツライン。カーレースが好きな人・アクティブな人におすすめ)
ショパールはエシカルゴールドを使用するなど、サステナビリティにも力を入れているので、身につけているだけで「余裕がある大人の男性」という印象も与えるのではないでしょうか。
アメリカやフランス、スペインなど諸外国のスター達に愛されているブランドなので、日本国内で「人と被りたくない」という人にもおすすめかもしれません。
ショパールの設立国はスイス
出典:Chopard|Chopard工房
ショパールは1860年、ルイ-ユリス・ショパールがスイス・ジュラ地方ソンヴィリエという街で、懐中時計とクロノメーターを専門とする高精度の時計製造工房を構えたことが始まりとなっています。
腕の良い時計職人であった彼が手がけた、実用的で芸術的なデザインの時計は瞬く間に評判となりました。
そしてショパールの工房は、1937年にはジュネーブへと拠点を移し、世界的に認知度を得るようになります。
それから20年の月日が流れて、ショパールはドイツのジュエラーであるショイフレ家が引き継ぐことになります。
実はショパールが現在のような、高級時計とハイジュエリーを作るようになったのはこの頃からでした。
ルイ-ユリス・ショパールの生い立ちや人物像
出典:Chopard|ルイ-ユリス・ショパール
ルイ-ユリス・ショパールは1860年に工房を設立した際、わずか24歳という若さでした。腕の良い時計職人で、精度が高く壊れづらい時計を作ると注目されていました。
彼はすぐに顧客が「薄型で、高精度、日常使用に適している」懐中時計を求めていることを察知します。
90年頃にはロシア宮廷からの注文を受けるほどの高評価も得ています。
そして彼の作った時計は、スイス鉄道公式サプライヤーにも選ばれており、どれだけ高精度であったかということが窺い知れます。
カール・ショイフレ3世
出典:Chopard|カール・ショイフレ3世と妻カリン
ショパールの経営は、ブランド創業一族の時代は3代までとなっています。
3代目のルイーユリス・アンドレ・ショパールへと引き継がれましたが、第二次世界対戦後、経営状況は悪化してしまいます。
その後の世代も誰も継ぐ気がないことを理解したアンドレは、会社の売却を決断します。
そこで出会ったのが、ドイツでジュエラーをしていたカール・ショイフレ3世でした。
ショイフレ家は、ジュエリーだけでなく宝飾時計の製造にも力を入れている一家でした。
カールは、需要拡大のため時計のムーブメントを作れるサプライヤーを探しており、その中でも、一貫生産可能なマニュファクチュールを求めて、ウォッチメーカーのリストを手にジュネーブを訪問していました。
ショパール家とショイフレ家の商談は意見が合致したため、わずか30分程度で契約成立したといいます。
ショパールが現在のような世界有数の時計および宝飾メーカーへと成長した背景には経営を引き継いだショイフレ家の事業の腕前もありますが、一族で協力してきたという点が大きいです。
その後もカールの子供たちが経営を継ぎ、ブランドを大切に家族経営で繁栄させています。
ショパール家が経営権を引き継いだのも、このような姿勢に共感したからではないでしょうか。
カール-フリードリッヒ・ショイフレ
出典:Chopard facebook|カール-フリードリッヒ・ショイフレ氏
ショパールについて語る上で外せない人物が、現共同社長であるカール-フリードリッヒ・ショイフレ氏です。
彼はドイツで生まれ15歳でスイスに移住し、HECローザンヌ校卒業後、家族が経営する「ショパール」に入社します。
そしてショパール本来の高い時計技術を継承し、自らの審美性・創造力も融合させていきます。
その象徴ともいえるのが1996年に発表した自社製ムーブメント 「L.U.C」です。
ショパールは1996年、当時副社長だった彼の指揮のもと、スイス・フルリエにマニュファクチュール工房を完成させています。
「Cal. L.U.C 1.96」は、ブランドとしての新たなるチャレンジを形にしたものと言えるでしょう。
ドイツの有名デザインアカデミーの言葉に「デザインは機能に準ずる」というものがあります。
今では時計業界随一のジェントルマンで知られる彼が思う「現代のジェントルマンにふさわしい繊細な手作業をから生まれる卓越したメンズウォッチ」を完成させるために、ムーブメントから作りあげることは不可避だったのでしょう。
後に彼はこの時代「伝統を尊重する美的品質と先進技術を融合したムーブメントを製作し、スイスクロノメーターとジュネーブ・シール、2つの認定が目標だった」と時計専門誌で語っています。
この完璧を求める熱意こそが現在のショパールの高い人気へとつながっています。
ショパールの資産価値
高級時計を選ぶ際はどのくらいの資産価値があるのか気になりますよね。
ちなみにショパールの時計は状態にもよりますが、定番モデルで定価の5割前後、限定モデルは定価の6割前後の買取価格と言われています。
資産価値を語る上で「ブランド」「有名モデル」「中古価格」の3つを軸に、ショパールの価値について解説していきます。
ブランド自体の評価
ショパールブランドの創業は1860年のスイス・ジュラ地方ソンヴィリエ。
時計職人、ルイ-ユリス・ショパールによって創業されました。
懐中時計とクロノメーターを専門とする、高精度の時計製造工房を構えたことがブランドの始まりでした。
その懐中時計は高い精密性を要するスイス鉄道に納入され、ロシア皇帝であったニコライ2世も愛用しており、当時から技術に対して高い評価を得ていました。
そこから約100年の歴史を刻み、1963年より現経営一家、時計メーカーでありジュエラーでもある、ショイフレ家へと引き継がれました。
以降、現在もどのグループにも属さないファミリー企業として、時計とジュエラーの二軸展開を続けています。
時計の代表的なコレクションとして、1976年に文字板内をダイヤモンドが自由に回るハッピーダイヤモンド、1988年にはクラシックカーレースにオマージュを捧げる、レーシングクロノグラフ・ミッレミリア、そして1996年には創業者ショパールのイニシャルを冠したドレスウォッチL.U.Cを発表しています。
使用するゴールド素材を全てエシカルゴールドにするなど、サステナビリティへの取り組みも業界トップレベルと言われています。
その華やかさから多くのセレブに愛され、カンヌ映画祭のオフィシャル・パートナーにも選ばれています。
有名モデルの評価
ショパールで高い評価を得ているのは、高い品質と美しいデザインの総合力です。
その中でも、ブランドを代表する3つのコレクションの評価をまとめました。
アルパイン イーグル ラージ 298600-3001
出典:rasin|アルパイン イーグル ラージ 298600-3001
現在、メンズ向けブランドで人気が高い「アルパイン イーグル」。
ショパール初のステンレススティール製ラグジュアリースポーツモデルである「サンモリッツ」を現代的に解釈したモデルとして誕生しました。
アルパイン イーグル ラージ 298600-3001 は、「ルーセント スティール A223」という大変丈夫で光を反射する素材を使用し、貴金属にひけを取らない輝きが特徴となっています。
「ルーセント スティール A223」は、サージカルステンレスという医療用のメスに使われるような金属と似たような組成です。
ショパールはこの素材を作るのに実に4年の歳月を費やしています。
硬度が高く、高級時計によく使われるステンレス316Lの1.2倍となっており、その加工は非常に手間がかかるものです。
何度も根気よく磨き上げていかないと完成には至りませんが、プラチナのような美しさに仕上げられています。
デザインで象徴的なのは文字板のサンバースト模様。
イーグルの虹彩をイメージし、真鍮性の文字板に幾重にもメッキされた塗料に深めの彫りを施しています。
ムーブメントは、スイスクロノメーター認証を受けており、高級時計として十分な精度を誇るものになっています。
ここまで手がかかっている、高級時計ですが実勢価格が120万円〜となっているのも見逃せないポイントです。
L.U.C クアトロ 161926-5001
出典:Chopard|L.U.C クアトロ 161926-5001
ショパールがマニファクチュール(自社開発・自社製造)を成し遂げた最初のモデルがこの「L.U.C 」シリーズ。
当時副社長だった、現共同社長カールフリードリッヒ・ショイフレの指揮のもと、1996年スイス・フルリエにショパールマニュファクチュールという製造拠点を完成させています。
L.U.C クアトロ 161926-5001は、ローズゴールドのケースに、ローマインデックスが鏡面になっており、煌く美しさが印象的なモデルです。
使用されるムーブメントは、世界初の4つの香箱を搭載した自社製「L.U.C 98.01-L」。
ツインバレルの9日間パワーリザーブとなっており、文字板上部にはパワーリザーブインジケーターが配されています。
シースルーバックの裏面からは、ジュネーブ・シールを取得したムーブメントの姿を眺めることができます。
文字板6時位置にはスモールセコンドとデイト表記。
マニュファクチュールの高い技術と、美しさを兼ね備えたショパールらしいモデルとなっています。
ミッレ ミリア クラシック クロノグラフ フランス エディション 168619-3007
出典:Chopard|ミッレ ミリア クラシック クロノグラフ フランス エディション 168619-3007
ミッレミリアは1988年、ショパールがイタリアのクラシックカーレースであるミッレミリアの公式タイムキーパーとなったことを記念し、誕生しました。
往年の名車の内外装やカラーを表現したり、レーシングタイヤから着想を得たラバーベルトを合わせていたり、クラシックカー好きには大変魅力的なコレクションです。
「クラシック」と「GTS」の2種類に分けられたコレクションはバリエーション豊富で選ぶ楽しみもあります。
ミッレ ミリア クラシック クロノグラフ フランス エディション 168619-3007は、パリで開催されたクラシックカーの祭典、サロン・レトロモビルで発表されました。
4年もの歳月をかけて開発された、リサイクル率80%以上を誇るショパール独自の高品質な合金、ルーセントスティール™ が使用されたモデルです。
このルーセントスティール™は医療用スティールに匹敵する品質で、従来のスティールより50%高い硬度となっており、貴金属に負けない輝きを持っています。
文字板はサーキュラーサテン仕上げのシルバートーンになっており、ミッドナイトブルー、ホワイト、レッドのフランス国旗を思わせるカラー使いです。
シースルーのケース裏面からは、クロノメーター検定局の認定を受け、約54時間のパワーリザーブを備えた自動巻きクロノグラフムーブメントを眺めることができます。
“世界で最も美しいスポーツカーの祭典”と言われる「ミッレミリア」の名を冠するのにふさわしい、美しさと技術を兼ね備えたモデルです。
フランス国内100本限定販売。
どのモデルも「これぞショパール」といった、品質と美しさを兼ね備えており好評です。
なかなか手に入らないモデルもありますが、ファンにとってはそれも問題にはならないほどの魅力となっています。
中古価格の目安
ショパールの時計は種類が多く、定価では100万円台から購入することができます。
ステンレススティール製モデルであれば、100万円〜300万円台のモデルが多いです。
価格の幅が広いので、人気モデルに絞って中古価格の目安を出してみました。
アルパイン イーグル ラージ 298600-3001
出典:rasin|アルパイン イーグル ラージ 298600-3001
実勢価格:120万円(税込)~200万円(税込)
参考価格:217万8000円(税込)
※市場によって大きく変わるモデルです
※この項目で解説している価格は、当社の時計専門家と公開時の市場価格を元に一般ユーザー向けとして掲載している価格です。
認知度が高いアルパインイーグルですが、ステンレススティール製なら100万円台〜、チタン製なら200万円〜300万円台、プラチナ製なら250万円〜400万円台と素材によって変わってきます。
またクロノグラフなど、搭載される機能によっても価格が変わってきます。
中古価格は比較的手に入れやすい価格帯となっていますので、まずは綺麗に手入れされた中古製品から始めてみて良いかもしれませんね。
ショパールの代表作や人気モデル
本場スイスの高級時計ブランドであり、ジュエラーでもあるショパール。
本格マニュファクチュールとしてこだわりの時計を作り続けています。
バリエーションが豊富で、どれにしたら良いのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
そんなショパールの代表作や人気モデルについて、Owllar編集部独自で選出したラインナップをご紹介します。
アルパイン イーグル
出典:Chopard|サンモリッツ
アルパインイーグルは、ショパール初のステンレススティール製ラグジュアリースポーツモデルである「サンモリッツ」を現代的に解釈したモデルとして誕生しました。
「サンモリッツ」は1980年に発表されました。
現ショパールの社長フリードリッヒ氏が父であるカール・ショイフレ氏を説得して製作し、結果ベストセラーになったという歴史を持っています。
そして40年後、今度はフリードリッヒ氏の息子であるフリッツ・ショイフレ氏が、父のデスクにあったサンモリッツを見つけ、フリードリッヒ氏を説得して「アルパインイーグル」として現代に蘇らせたというストーリーがあります。
デザインコンセプトはアルプスの山々とそこに生息するイーグル。
文字板のサンバースト模様はイーグルの虹彩をイメージしたものとなっています。
アルパイン イーグル ラージ 298600-3001
出典:rasin|アルパイン イーグル ラージ 298600-3001
アルパイン イーグル ラージ 298600-3001 は、「ルーセント スティール A223」という大変丈夫で光を反射する素材を使用し、貴金属にひけを取らない輝きが特徴となっています。
デザインで象徴的なのは、文字板のブルー・サンバースト模様。
真鍮線の文字板に幾重にもメッキされた塗料に深い彫りを施しています。
東西南北の位置に各2本ずつ計8本のビスがあり、デザインのアクセントになっています。
ムーブメントは、スイスクロノメーター認証を受けており、高級時計として十分な精度を誇るものになっています。
L.U.C
「L.U.C 」は創業者のルイ-ユリス・ショパールの名を冠しています。
ショパールがマニファクチュール(自社開発・自社製造)を成し遂げた最初のモデルがこの「L.U.C 」シリーズ。
当時副社長だった、現共同社長カールフリードリッヒ・ショイフレの指揮のもと、1996年スイス・フルリエにショパールマニュファクチュールという製造拠点を完成させています。
L.U.C XPS 1860 168583-3001
出典:rasin|L.U.C XPS 1860 168583-3001
L.U.C XPS 1860 168583-3001は、自動巻きクロノメーター・Cal.96.03-L搭載モデルです。
Cal.96.03-Lは、クロノメーター公認ムーブメントマイクロローター搭載の薄型キャリバーとして人気を博しています。
文字板はシルバーで、アラビアインデックスのシンプルでエレガントなモデルです。
ミッレ ミリア
ミッレミリアは1988年、ショパールがイタリアのミッレミリアレース公式タイムキーパーとなったことを記念し、誕生しました。
往年の名車の内外装やカラーを表現したり、レーシングタイヤから着想を得たラバーベルトを合わせていたり、クラシックカー好きには大変魅力的なコレクションとなっています。
ミッレ ミリア GTS クロノ 168571-3001
出典:Chopard|ミッレ ミリア GTS クロノ 168571-3001
ミッレ ミリア GTS クロノ 168571-3001は、ブラックの文字板にレッドの秒針が印象的なクロノグラフモデルです。
ムーブメントは、クロノメーター認定を受けた自動巻きタイプ。
文字板3時位置にデイト表示とレッドの「1000 MIGLIA」ロゴ、6時位置に12時間積算計、9時位置にスモールセコンド、12時位置に30分積算計を備えています。
タイヤをイメージしたラバーベルトが組み合わされ、レトロでスポーティーな魅力溢れるモデルです。
ハッピーダイヤモンド
ハッピーダイヤモンドは1976年に誕生したアイコニックな人気モデルです。
デザイナーが散策中に、滝から流れる水滴が太陽の光を受け美しく輝く様子を見て思いついたデザインです。
2枚のサファイア クリスタルの間を自由に動くダイヤモンドが印象的な時計です。
ハッピーダイヤモンド アイコンウォッチ 209415-5001
出典:rasin|ハッピーダイヤモンド アイコンウォッチ 209415-5001
こちらのモデルは、ホワイトシェル文字板にギョーシェ模様が入っており、可憐な印象です。
ベゼル部分にダイヤモンドがセットされていないシンプルモデルなので着用シーンが広がります。
ムーブメントはクォーツ タイプとなっています。
ハッピースポーツ
ハッピーダイヤモンド発表当初、ムービングダイヤモンドは文字板の周囲だけを自由に動くデザインとなっていました。
両親が作ったそのモデルをさらに自由度の高いデザインへ昇華させたのが、現共同社長である娘のキャロライン・ショイフレでした。
「そんなことは無理だろう」とアトリエの責任者に反対されながら、厚みが出過ぎないように試行錯誤して製作を成功させます。
そして1993年に「ハッピースポーツ」として発表。現在ではさらに自由度が高い新たなブランドのアイコンとして人気となっています。
ハッピースポーツ マークII 5Pダイヤ 27/8509-6001
出典:rasin|ハッピースポーツ マークII 5Pダイヤ 27/8509-6001
こちらのモデルは、5粒のダイヤが文字板の上をくるくると動く可愛らしいモデルです。
優しい輝きのピンクゴールドのケースが印象的。
華美な装飾が無いシンプルデザインのため、オンオフを問わず使用できます。
ムーブメントはクォーツタイプとなっています。
インペリアーレ
インペリアーレは1990年代に登場しました。
イタリア語で「皇帝」を意味するこのモデルは、風格漂う高貴なデザインが特徴となっています。
文字板のアラベスク模様は君主の衣服に施された刺繍をイメージしています。
インペリアーレ388563-6005
出典:Chopard|インペリアーレ388563-6005
こちらは文字板内側にメモリを配し、中央のホワイトシェルに美しいアラベスク模様の刻印が施されたモデルです。
ステンレススティールにローズゴールドを組み合わせた、シンプルでありながら気品溢れるデザイン。
ハスの花を思わせるカーブを描いたリューズや、オープンワークを施した針、ローマンインデックスなど細部に散りばめられた伝統的なデザインが魅力です。
ムーブメントは自動巻きCal.CHOPARD 09.01-Cを搭載し、パワーリザーブは42時間となっています。
シースルーバックとなっており、ムーブメントが動く様子を眺めることもできます。
ショパールを愛用する有名人や著名人
ショパールの本格的な時計作りや美しさは、一流のものに囲まれている著名人の方からの評価も高いものとなっています。
ショパールの魅力について熟知している、大御所と呼ばれるような方が多いです。
有名人や著名人が着用しているショパールについてご紹介します。
浅野忠信さん
出典:Chopard|L.U.C XPS 168591-3001
国際的な俳優である浅野忠信さんが、2015年のカンヌ国際映画祭のレッドカーペットで着用していたのは、L.U.C XPS 168591-3001です。
ショパールは1998年以来、カンヌ国際映画祭のオフィシャルパートナーを勤めていることでも有名です。
最も栄誉ある映画界のトロフィー「パルム・ドール」も自社で製作し、レッドカーペット上のスター達を美しい時計やジュエリーで飾っています。
浅野さんがつけていたこのモデルは、ステンレススティール製で繊細なグレイン仕上げが特徴となっています。
控えめな佇まいながら、文字板12時位置にあるロゴを中心にした細い放射状のテクスチャーが美しく輝いています。
ムーブメントは、自社製のCal.96.50-Lを搭載し、「Chronometer」の文字もロゴの下にしっかり刻まれています。
裏面からはムーブメントが動く様子を眺めることもできます。
繊細そうな雰囲気の浅野さんにぴったりの素敵なモデルですね。
保坂尚輝さん
俳優の保坂尚輝さんは、ミッレミリア クロノグラフ 16/8331-99を愛用しています。
保坂さんはカーレースが好きで、タレントのヒロミさんとレースチームを作って活動したりしていました。
日本開催の「ラ・フェスタ・ミッレミリア」へ参加もしていたそうです。
こちらのモデルは、1999年の限定モデル。
シルバーで模様の入った文字板が印象的です。
ラバーベルトはタイヤパターンとなっており、名前の由来となっているカーレースを彷彿とさせるユニークなデザインです。
文字板にはタキメーターが配され、3時位置のインダイヤルには赤い「1000 MIGLIA」のロゴが入り、全体のアクセントにもなっています。
レース好きの保坂さんにお似合いのモデルですね。
恵俊彰さん
タレントの恵俊彰さんはTVバラエティ番組「ダウンタウンDX」スターの私服コーナーで、ミッレミリア グランツーリズモ XL 168997-3001を着用していました。
ブラック文字板にホワイトアラビア数字で12と6だけを強調したインパクトのあるデザインのモデルです。
こちらもタイヤをイメージしたラバーベルトが組み合わされています。
3時位置インダイヤルの赤い「1000 MIGLIA」ロゴと、秒針がレッドとなっており全体のアクセントにもなっています。
ムーブメントは自動巻きのCal.711を搭載しており、パワーリザーブは46時間。
情報番組の司会などを務めている恵さんにお似合いのシックな色合いのモデルですね。
堺正章さん
出典:WIKIMEDIACOMMONS|堺正章さん
タレントの堺正章さんは、ミッレミリア クロノグラフ 168920を愛用されています。
堺さんは、イタリア開催の「ミッレミリア」や、日本開催の「ラ・フェスタ・ミッレミリア」にも参戦されているそうです。
このミッレミリア クロノグラフ 168920は、ステンレススティールケースに赤いレザーベルトを組み合わせたモデルです。
風合いを感じさせるアイボリーの文字板に、レッドカラーで囲まれた3つのインダイヤルが配されています。
3時位置には、赤と緑の「La Festa Mille Miglia」のロゴが入っており、アクセントになっています。
ムーブメントは自動巻き。デイト表示もあり、細いベゼルにはタキメーターが記されています。
デザインと機能性を兼ね備えたモデルで、センスの良い堺さんにお似合いですね。
近藤真彦さん
タレントでレーサーとしても活躍している近藤真彦さんが、情報TV番組「ビビット」で着用していたのはミッレミリア クロノグラフ 16/8920です。
近藤さんは、現在はレーシングチームのオーナー・監督を務めており、「ラ・フェスタ・ミッレミリア」などのレースにも参戦しています。
ミッレミリア クロノグラフ 16/8920は、前述の堺さんの時計同様、ステンレススティールのベゼルにタキメーターが記されたモデルです。
同じように3時位置に、赤と緑の「La Festa Mille Miglia」のロゴが入りアクセントになっています。
純正のラバーストラップは、ダンロップのレーシングタイヤのトレッドをイメージして作られています。
ムーブメントは自動巻き。
細身のベゼルや、ブラックのベルトで引き締まった印象となっており、いつまでも若々しいイメージの近藤さんにお似合いですね。
稲垣啓太さん
出典:Chopard|稲垣啓太さん
ラグビー日本代表選手の稲垣啓太さんは、2023年にアルパイン イーグルのジャパンアンバサダーに就任しています。
アルパイン イーグルは2019年に登場し、コレクションの誕生から今年で5年が経ちました。
稲垣さんは普段からアルパインイーグルを愛用されており、ショパールから特別インタビューも受けています。
その際に着用したのは、「アルパイン イーグル XL クロノ」マリタイムブルー文字板です。
ケースには、独自開発のリサイクル率80%以上、抗アレルギー性と堅牢性、そして貴金属に負けない輝きを持ったルーセントスティール™が採用されています。
文字に使用されているのは目を引く斬新な “マリタイムブルー”。
特許を取得し、フライバック機能を備えたクロノメーター認定ムーブメントCal.Chopard 03.05-Cを搭載しています。パワーリザーブは約60時間。
防水性が高く、しなやかで快適な着け心地のラバーストラップを採用しています。
機能と堅牢性を兼ね備えたモデルは、強い男性というイメージがある稲垣さんにお似合いですね。
戸田恵梨香さん
出典:Chopard facebook|戸田恵梨香さん
女優の戸田恵梨香さんが、ショパールの広告に出演された際に着用されていたのはハッピースポーツ オーバル 278602-3002です。
出典:Chopard|ハッピースポーツ オーバル 278602-3002
こちらは、ステンレススティール製の滑らかなオーバル型のケースが特徴のモデルです。
シルバー文字板には6・12のローマンインデックス、中央にはギョーシェ彫りが施されています。
2枚のサファイアクリスタルの間で揺れ動く7粒のダイヤモンドが美しいモデルです。
このシリーズのために開発された機械式の自動巻きムーブメントCHOPARD 09.01-Cが搭載されており、裏面から動く様子を眺めることもできます。
パワーリザーブは42時間。
可憐で洗練されたイメージを持つこのモデルは、美しい戸田さんにお似合いですね。
中村アンさん
出典:Chopard X|中村アンさん
女優の中村アンさんは、2021年にショパールの“ハッピーウーマン”に選出されました。
“ハッピースポーツ”がイメージする「変化を恐れず、自分らしい感性と自由なスピリットで人生を謳歌する女性」ということで世界中から7人の女性が選出されています。
雑誌の取材で中村アンさんが着用していたのは、ハッピースポーツ 278608-6001です。
出典:Chopard|ハッピースポーツ 278608-6001
こちらは、ステンレススティール×ローズゴールドケースの優しい輝きが印象的なモデルです。
シルバー文字板にはローマンインデックス、中央にはギョーシェ彫りが施されクラシカルな雰囲気も持っています。
2枚のサイファイアクリスタルの間で美しいダイヤモンドが自由に動き回ります。
「ハッピースポーツ 33 mm」のために特別に開発された機械式自動巻きムーブメントCHOPARD 09.01-Cを搭載しており、シースルーバックから眺めることもできます。
優しく輝く洗練されたこのモデルは、笑顔が絶えないイメージの中村さんにお似合いですね。
新木優子さん
出典:Chopard facebook|新木優子さん
女優の新木優子さんは、2017年のショパールのクリスマス広告でハッピースポーツ クリスマスリミテッドエディション278590-3005を着用されていました。
こちらは、“雪の結晶”をイメージして作られた限定100本のモデルです。
コレクションのアイコンである「ムービングダイヤモンド」に、星をかたどった2粒の「モバイルダイヤモンド」がプラスされています。
マザー・オブ・パールの文字板上で自由に動くダイヤモンドは空から舞う雪をイメージさせます。
サファイアクリスタル風防には雪の結晶のモチーフがエングレービングされています。
ムーブメントはクォーツ式。
美しい新木さんの輝きに負けない華やかなモデルです。
ショパールの時計におけるこだわりポイントまとめ
ショパールといえば美しいジュエリーを想像する人が多いかもしれませんが、実は高い時計作りの技術で人気を博しているブランドです。
ショパールはデザインを完成させる為に機械式ムーブメントや、使用する素材を自社開発しており、その技術の高さには驚かされるばかりです。
ショパールの時計についてこだわりのポイントをまとめてみました。
ショパールのこだわりポイントまとめ
・時計製造技術が高い
・宝飾技術が高い
・高精度である
・卓越した審美性
・仕上げが美しい
・独創的で個性的なラインナップ
・ムーブメント作りにも力を入れている
・バリエーション豊かに展開している
・独立した家族経営である
・サステナビリティの先駆者である
上記以外にも愛用者だからこそ分かるこだわりポイントや魅力があります。
ショパールの時計は実際に手にしてみて改めてその仕上げの美しさに気付かされるブランドと言われていますので、腕時計の購入を検討している人はショパールの時計をセレクトしてみてはいかがでしょうか。
ショパールの歴史まとめ
ショパールは、1860年に腕の良い時計職人だったルイ-ユリス・ショパールが立ち上げた工房が始まりでした。
1963年には、ドイツ・フォルツハイムでジュエリーと高級宝飾時計業を営むショイフレ家が引き継いでいますが、変わらず家族経営を大事にしていきます。
そんなショパールの歩みをまとめてみました。
1860年 |
ルイ-ユリス・ショパールがスイス・ジュラ地方のソンヴィエに工房を設立 |
1920年 |
ショパール社がジュネーブに移転し、高級時計製造の分野に進出する |
1963年 |
ドイツ・フォルツハイムでジュエリーと高級宝飾時計業を営む、カール・ショイフレがショパール社を引き継ぐ |
1975年 |
ジュネーブ本社工場を郊外のメイランに移転する |
1975年 |
フランスにショパール社を設立する |
1976年 |
ニューヨークにショパール・ウォッチ・コーポレーション設立する |
1976年 |
ハッピーダイヤモンド誕生 |
1980年 |
サンモリッツを発表 |
1986年 |
スイス・ジュネーブにショパールブティックを開店する |
1988年 |
ミッレミリアを発表 |
1996年 |
ムーブメント製造工場をスイスのジュラ地方・フローリエに設立する |
1993年 |
4代目のカール・ショイフレが新しい機械の開発に着手する |
1993年 |
ハッピースポーツを発表 |
1996年 |
ショパール初の自社開発ムーブメントCal.L.U.C 1.96を搭載した「L.U.C 1860」を発表 |
1997年 |
L.U.Cがウォッチ・オブ・ザ・イヤーを獲得する |
まとめ
ショパールは時計作りの高い技術を持ち、160年以上の歴史を持つ老舗ブランドです。
時計製造技術に宝飾技術を融合させ、創造性に富んだ魅力的なモデルを作り続けています。
ムーブメント作りにも力を入れており、機械式時計好きなファンが多いのも納得です。
仕上げの美しさも大きな魅力なので是非一度手にとってご覧になってみてはいかがでしょうか。
この記事を監修してくれた時計博士
Endo Youkoh
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC 上級ウォッチコーディネーター取得
高級時計専門店GINZA RASIN 店舗営業部 銀座本店 販売スタッフ
1984年生まれ 神奈川県出身 時計業界2017年より
デザイン系の短大を卒業後、23歳で大手セレクトショップに入社。 主にレディースの服飾雑貨の責任者として、店頭接客・MD・VMD業務に携わる。入社10年目を機に更なるステップアップを目指し、高級時計店への転職を決意。2017年にGINZA RASIN入社。
人と話すのが好きで、スーパーポジティブな私は、現在お気に入りのIWC メカニカルフリーガークロノと共に店舗にて販売業務に従事。アパレル業界での経験を生かし、多角的な視点で記事監修を行っている。