ロレックス GMTマスターの人気モデル8選!実勢価格と合わせて紹介

監修:Endo Youkoh
2023/12/22

GMTマスターは異なる3つのエリアの時間を確認することができる高機能なロレックスのスポーツウォッチです。実用性の高さもさることながら、赤青ベゼルを代表とするツートンカラーのベゼルは他にはない魅力でコレクターの方々に愛されています。正規店では入手困難となっており資産価値も高い人気モデルです。
1955年〜1999年頃まで発売されたGMTマスターIと、1982年から現在まで続くGMTマスターIIが存在しますが、今回はI・IIそれぞれの人気モデルをOwllar編集部で独自にピックアップしてご紹介していきます。

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GMTマスターとは?

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GMTマスターとはロレックスがパン・アメリカン航空の国際線パイロットのために開発した腕時計です。ベゼル・24時間針(GMT針)を駆使することで、異なるエリアの時刻を一目で把握することのできる高機能モデルとなっています。
GMTマスターIは「異なる2つの時刻を把握可能」、GMTマスターIIは「最大3つのタイムゾーン」を把握することが可能で、グローバルに活躍するビジネスマンに高い人気があります。
2色使いのベゼルは他のモデルにはない魅力があり、世界中のコレクターに愛されています。
GMTマスターの特徴について説明します。

異なるエリアの時刻が確認できる

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同時に2カ所の時刻を表示できる腕時計。その画期的な機能の基礎となったのはGMTマスターといわれています。GMTマスターは1955年にアメリカン航空の国際線パイロット達の要望を受け、2年の研究と開発を経て誕生しました。
さらに27年後の1982年に、3カ所の時刻表示が可能になったGMTマスターIIが発表されました。

1カ所の時刻が知りたい場合は、通常の腕時計と同じように12時間基準の短針・長針を確認して使用します。2カ所の時刻を表示する場合は、リューズを1段引きにして短針(時針)を2ヵ所目の時刻に合わせます。GMT針は1カ所目の時刻を表していますので、同時に2カ所の時刻を確認できます。
3カ所の時刻を表示する場合は、2カ所の時刻を表示した状態のままベゼルを回転させます。これによってGMT針が指した所が3ヵ所目の時刻となります。

 

魅力的なベゼルデザイン0

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GMTマスターIではベゼルは独特な風合いのアルミニウムを使用していました。2007年のGMTマスターIIでは、セラミックベゼルとなってより堅牢で傷に強くなるとともに高級感を感じられる仕様となりました。GMTマスターといえば他のロレックスとは違った2色のベゼルが特徴で、赤と青のベゼルのモデルが印象的ですがセラミックへの着色着技術は難しく単色になった時代も存在します。

技術が高められてからは、青と赤 / 青と黒 / 黒と赤 / 茶と金などさまざまなパターンが発表されており、ペプシ / コーク / バットマン / ルートビアなどたくさんの通称を付けられてコレクション性の高さから世界中のファンから愛されています。

 

防水性が高い

GMTマスターの現行モデルは、防水性が高く100メートル防水となってるので、生活レベルの水分では故障の心配がなく安心して使うことができます。
屋外で仕事や、悪天候での移動したりなどさまざまなシーンで使える時計として頼れる存在となっています。

ロレックスGMTマスターの人気モデルはどれ?

世界中のコレクターから愛されているロレックスGMTマスター。その中でも特に人気が高いのはどのモデルなのでしょうか。GMTマスターI・IIそれぞれの人気モデルをOwllar編集部で独自にピックアップしてご紹介します。

 

①GMTマスターII 126711CHNR

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スペック

素材:ステンレススティール×エバーローズゴールド

ケースサイズ:直径40mm

文字盤色:ブラック

実勢価格:300万円台~

2018年のバーゼルワールドで発表された、GTMマスター初のエバーローズゴールド×ステンレススティールのコンビ「エバーローズロレゾール」のモデルです。
※ロレゾールとはロレックスが作った造語。904Lステンレススティールとゴールドのコンビのことですが、この場合エバーローズゴールドとの組み合わせをさします。

ブラウン×ブラックのセラクロムベゼルは、愛称“ルートビア”または“カフェオレ”などと呼ばれており、ローズゴールドの色合いにマッチするベゼルカラーです。文字盤はシンプルなブラックでバランスのとれたカラーリングとなっています。
次世代ムーブメントと呼ばれる3200系「Cal.3285」を搭載しています。

 

②GMTマスターII 126710BLRO

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スペック

素材:ステンレススティール

ケースサイズ:直径40mm

文字盤色:ブラック

実勢価格(ジュビリーブレス):330万円台~
実勢価格(オイスターブレス):310万円台~

2018年に発売された非常に人気が高い赤青ベゼル(愛称”ペプシ”)で、スポーツモデルとして数少ないジュビリーブレスとオイスターブレスから選ぶ楽しみがあるモデル。
ムーブメントにはパワーリザーブが70時間に延長され、ロレックスの最新技術を駆使したCal.3285が搭載されています。(新たに特許を取得したクロナジー エスケープメントが使われている)
多くのモデルで共通していますが、オイスターブレスよりもジュビリーブレスの方が人気も価格も高くなる傾向にあります。126710BLROは両ブレスともに人気があり、オイスターブレスも7位にランクインしています。

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画像は126710BLROオイスターブレスです。

 

③GMTマスターII 126710BLNR

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スペック

素材:ステンレススティール

ケースサイズ:直径40mm

文字盤色:ブラック

実勢価格(ジュビリーブレス):260万円台~
実勢価格(オイスターブレス):260万円台~

2019年のバーゼルワールドで、前モデルの116710を踏襲した青黒ベゼル(愛称バットマン)が発表され大きな話題となりました。こちらのモデルもヴィンテージを強く想起させるジュビリーブレスと、堅牢なオイスターブレスとの2種類のブレスレットから選ぶことができます。±2秒の高精度を達成した完全自社製ムーブメントCal.3285を搭載。126710BLNRのオイスターブレスは、実質5位の人気となっていました。

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画像は126710BLNRオイスターブレスです。

 

④GMTマスターII 126720VTNR

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スペック

素材:ステンレススティール

ケースサイズ:直径40mm

文字盤色:ブラック

実勢価格(ジュビリーブレス):300万円台~
実勢価格(オイスターブレス):280万円台~

2022年のバーゼルワールドで発表された初めてのグリーン×ブラックのベゼルバリエーション。(愛称スプライト)ムーブメントCal.3285を反転させることで9時位置にリューズ・デイト表示を配した、レフティ仕様のモデルです。ムーブメントを反転させているにも関わらず、優秀な精度を保っています。ヘッドとブレスレットの重量バランスが絶妙かつイージーリンクが搭載されているので、右腕でも左腕でも快適な装着感となっています。

 

⑤GMTマスターII 116710LN

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スペック

素材:ステンレススティール

ケースサイズ:直径40mm

文字盤色:ブラック

実勢価格:190万円台~

セラミックベゼルが使用され高級感が増してGMTマスター人気のきっかけとなったモデルです。ブレスレットは現行のハードタイプとなり、全ての箇所に無垢素材を使用しています。
また、特許を取得した工具を使わず長さを微調整できる「ロレックスグライドロック エクステンション システム」が付いて、最大約20mmまで2mm刻みに調節することができるようになり26mmまでの延長も可能となりました。
2色ベゼルは姿を消し、24時間針や文字盤のモデル名がコーポレートカラーのグリーンに変更されるなどシックな印象が高い評価を得ています。イエローゴールド無垢、コンビなどの素材違いも存在しますが、人気を集めているのはシーンを選ばず使い易いステンレス素材の本モデルです。

 

⑥GMTマスターII 116710BLNR

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スペック

素材:ステンレススティール

ケースサイズ:直径40mm

文字盤色:ブラック

実勢価格:220万円台~

2013年のバーゼルワールドで発表され、2019年までの6年間という短い期間で生産終了となっているモデル。ブルー×ブラックのセラクロムベゼルが、愛称“バットマン”と呼ばれる人気のカラーリングです。
24時間針はレッドからブルーになりました。当時ステンレスタイプは先述のブラックベゼル116710LNと116710BLNRの2モデルでした。

 

⑦GMTマスターII 16710

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スペック

素材:ステンレススティール

ケースサイズ:直径40mm

文字盤色:ブラック

実勢価格:160万円台~

GMTマスターIIのセカンドモデル。GMTマスターIRef.16760のスタイルを継承しながら、さらに高性能なムーブメントCal.3185・Cal.3186を搭載しています。後継モデルである116710用として開発されたCal.3186が、16710にも搭載されているものがあり、相場は2倍以上になるといわれています。
アルミを素材とした独特の風合いのベゼルや、シャープなケース形状が印象的なモデルです。1998年頃には夜光塗料がトリチウムからスーパールミノバに変更されました。

1999年、GMTマスターI の生産終了に伴い黒のみと赤青のベゼルが追加されたため、赤黒を入れると3種類のベゼルとなり、バリエーションの豊富さで認知度がさらに上昇したきっかけのモデルです。さらにイエローゴールドの金無垢、コンビモデルなども存在します。
2003年にはケースの横穴が塞がり、風防の6時位置に王冠の透かしが入るようになります。GMTマスター最長製造である1675に次ぐロングセラーモデルのため、様々なマイナーチェンジがあることも16710の特徴です

 

⑧GMTマスターI 16700

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スペック

素材:ステンレススティール

ケースサイズ:直径40mm

文字盤色:ブラック

実勢価格:160万円台~

GMTマスターI の最終モデル。
16700のために作られた、メンテナンス性と安定性に優れたムーブメントCal.3175に変更されました。カレンダーのクイックチェンジ機能を備えていることなどから根強い人気のモデルです。シングルロックだったバックルが、1995年頃からダブルロックに変更され実用性が上がっています。風防にはサファイアクリスタルが採用されるようになります。
さらに90年代途中からブレスレットがダブルフリップロックへと変わっています。それまで海外専売だったブラックベゼルが正式に国内販売が始まったきっかけのモデルで、GMTマスター人気の追い風になりました。日中・夜間の判別機能は下がりますが、シックなデザインが注目されて発売直後から品薄になり、現在でもブラックベゼルの人気が高くなっています。

 

最後に

いかがでしたでしょうか。定番人気の赤青ベゼルの“ペプシ”や、カレンダーのクイックチェンジ機能がついたGMTマスターIの最終モデル、スーツに合わせやすいブラックベゼル、珍しいレフティモデルなどいずれも話題性や実用性が高い有名モデルに注目が集まっていましたね。
人気の傾向としては、目的に合わせた時計をお探しの“時計通のロレックス”といった印象ですね。購入をお考えの方は是非この記事をご参考ください。