タグホイヤーの時計の魅力!資産価値や人気モデルも徹底解説!
タグホイヤーは、日本での知名度が大変高い、スイスメイドの高級時計ブランドです。
モータースポーツとの関係が深く、スポーティーなデザインとクロノグラフをはじめとする高い機能性が魅力です。
また、価格帯が幅広く、高級腕時計を初めて購入する方から高級腕時計を知り尽くした愛好家まで満足させる豊富なラインナップも人気のポイントです。
世界中のトップアスリートや、洒脱で知られる芸能人など、多くのセレブを魅了してきました。
この記事を読むと タグホイヤーの以下のような情報がどこよりも詳しく知れます。
- タグホイヤーの時計の魅力やすごいところ
- タグホイヤーの発祥地や歴史
- タグホイヤーの資産価値
- タグホイヤーの代表モデルや人気モデル
タグホイヤーを知りたい時計好きの方は、ぜひ最後までお読みください。
タグホイヤーの時計のすごいところや魅力
タグホイヤーの腕時計のどのようなところが、このブランドを世界に知らしめるポイントになっているのか解説します。
また、世界中のファンを虜にしている魅力についても、ご紹介します。
目を引くスポーティなデザイン
タグホイヤーのファンが魅了されるポイントは、スポーティーなデザインです。
モータースポーツやその他の競技と縁が深いモデルが多く、スポーツシーンで実用に耐えるため、アグレッシブなデザインのタイムピースが揃っています。
実際に、名だたるスポーツ選手が愛用してきたことでも知られるブランドでもあります。
人間工学に基づき設計されたディティールは、スポーティーな見た目と装着性の高さをあわせ持ちます。
最高峰のクロノグラフ技術が根幹にある
タグホイヤーのスポーツウォッチには、クロノグラフ機構を搭載したものが目立ちます。
クロノグラフは計器のようなフェイスで、よりスポーティーな印象が強く人気がありますね。
実は、タグホイヤーは創業当初からストップウォッチやクロノグラフの開発に注力してきたブランドで、すでに100年以上前にクロノグラフ機構を腕時計に搭載していました。
腕時計は第一次世界大戦で戦場に出た兵士が、社会復帰した際に生活に持ち込み、一気に広がりを見せました。
それまで懐中時計が主流だった業界で、腕時計が急激に人気を得ていくスピードを感じ取ったタグホイヤーは、いち早く当時最高峰のクロノグラフ機構を腕時計に組み込んだのです。
世界で初めてモデル名を持つクロノグラフウォッチをリリースし、回転ベゼルを搭載し、自動巻き機構を搭載するなど、クロノグラフの歴史を牽引してきたタグホイヤー。
その品質とスタイリッシュなフォルムを根幹から支えてきたものは、常に時代の先端をゆく高度なクロノグラフ技術です。
価格が幅広くコスパが良い高精度の時計
タグホイヤーは、十万円台から手に入るモデルもあれば、トゥールビヨン等の超複雑機構を搭載した100万円以上のモデルもあります。
さらに、数百万円のハイエンドモデルもあり、非常に広い価格帯が特徴です。
また、中古や並行輸入品をチョイスすれば10万円以下で手に入るものもあり、ブランド自体もアウトレットショップを展開しています。
低価格で購入できるモデルでも、高い精度と機能性は変わりません。
非常にコストパフォーマンスの良いブランドと言えます。
モータースポーツとの熱い関係
ストップウォッチ・クロノグラフをベースに開発を進めてきた歴史を持つタグホイヤーは、モータースポーツと大変密接な関係を築いてきました。
時計業界で初めてカーレースのスポンサーとなり、1992年から2003年にかけて、F1の公式タイムキーパーを務めています。
長年にわたるモータースポーツとのつながり、そして培われてきた1000分の1秒を争う競技での信頼感が、タグホイヤーの魅力そのものになっています。
モータースポーツの頂点に君臨するF1では、最高速度が300km/hから400km/h近くに達します。
人類の叡智をかけたスピードとの戦いの場で、タグホイヤーは常に新たな記録を刻み続けてきました。
高級腕時計デビューから愛好家まで満足のステータス性
タグホイヤーのブランドコンセプトは「手の届くラグジュアリー」です。
高級メゾンの腕時計は、100万円から数百万することが珍しくありません。
しかし、タグホイヤーの価格帯は「ボーナスで手が届く」「ちょっと頑張れば買える」絶妙な価格帯を保っています。
価格帯が幅広く、低価格モデルが存在するにも関わらず、腕時計としての評価は高く、ハイエンドモデルの存在感もあって、高いステータス性を持ち合わせています。
高級腕時計デビューでタグホイヤーをセレクトする方は多くいますし、時計に対する造詣が深い愛好家にも熱烈なファンは少なくありません。
初心者からディープな好事家まで、幅広い層に支持されているブランドです。
腕時計業界で人気のラグジュアリースポーツに強い
タグホイヤーでは、「スポーツとエレガンスの融合」をデザインコンセプトに掲げています。
スポーティーでスタイリッシュ、かつ品の良さをあわせ持つスポーツエレガンスは、現在腕時計業界で人気が集中している、ラグジュアリースポーツ路線にぴったりはまります。
また、タグホイヤーもスポーティーなアイテムの人気と自社の強みを十分知り尽くしており、ハイセンスな広告やCMで魅力を巧みに発信しています。
時代の最先端を走り続けてきたタグホイヤーの世界観が、腕時計業界に確固たる地位を築いたラグジュアリースポーツウォッチと重なり、一層強固な人気の基盤となっています。
タグホイヤーはどんな人に似合う時計?
タグホイヤーは、どのような方に似合う腕時計で、どんな層に人気があるのかを調査しました。
人気が高い年齢層やステータス、似合う方の特徴などについてご紹介します。
世間一般のタグホイヤーの評価
世間一般のタグホイヤーの評価を見てみましょう。
一般的には、タグホイヤーは知名度の高い高級時計ブランドというイメージがあり、スポーツウォッチブランドという認識が強いです。
また、100万円を軽く超えるハイエンドモデルもあれば、ちょっと頑張れば購入できる10万円前後のモデルもあり、ターゲット層の幅広さがそのままファン層の奥深さに繋がっています。
積極的にアウトレットショップも展開しているため「高級時計の入門ブランド」「手に入る上質」と捉えている方も少なくありません。
手に入りやすい価格のため「若者が背伸びをして買う印象」「ミドルクラスには恥ずかしいのでは」と不安に感じる方もいるようで、よく検索されています。
しかし、ビジネススーツに合わせたときにピシッと決まる、スマートなスポーツウォッチは、仕事で結果を出しているミドルクラスに相応しいステータス性をもっています。
実際に恥ずかしいと思われているわけではなく、品質の高さにくらべ価格が手頃なため、「カジュアル過ぎないか」と不安に感じる方がいる、というだけのようです。
スポーツウォッチというと、ゴツいフォルムのイメージが先行する方も多いようですが、タグホイヤーのコンセプトはスポーツとエレガンスの融合です。
スポーティーなそぎ落とされた機能美はエレガンスに通じ、オンオフ関係なく使えるデザインが魅力のひとつです。
業界での評価は?
時計業界でのタグホイヤーの評価は、優れたクロノグラフの先駆者であり、売れる時計を多く流通させられる実力を持ったブランド、という好意的なものです。
さらに、100分の1秒、1000分の1秒を正確に測れる時計器は、カーレース業界をはじめ多くのスポーツ競技では欠かせない存在です。
特に、カーレースのために開発されたカレラやフォーミュラー1などは、複雑機構のクロノグラフを搭載しながら、衝撃・振動に強く視認性や動作性に優れています。
機能性・実用性はプロユースで、スーツに合わせられるフォルムの腕時計を160年にわたり生み出し続けるタグホイヤーは、業界でも注目される存在です。
近年は優れたマニュファクチュールキャリバーを次々と発表しており、今後の展開も期待されています。
どんな人に似合う?
タグホイヤーは、スポーツ&エレガンスの融合をコンセプトに、幅広い層をターゲットとして開発・デザインを行っています。
あらゆるスポーツで活躍するアスリートをはじめ、スポーツを趣味として楽しむ方には特におすすめです。
カーレースが好きな方には、スポンサーとしてレース、チーム、レーサーをサポートしているため、楽しみ方がたっぷりあります。
また、デザインがすっきりしたモデルが多く、デイリーユースもでき、オンオフどんな服装にも合わせられます。
価格帯が幅広く、初めてのボーナスで高級時計デビューを考えている方から、長年時計を愛好してきた玄人の方まで、時計好きなら誰にも一度試していただきたいブランドです。
タグホイヤーの設立国はスイス
タグホイヤーの歴史は、1860年にスイスのサンティミエにエドワード・ホイヤーが開いた、時計工房から始まりました。
最先端技術と時代にマッチするデザインで人気のタグホイヤーですが、実は創業から160年以上の老舗ブランドです。
創業からほどなくして、エドワード・ホイヤーの工房は精度の高い計時機器類を製造することで名を馳せるようになります。
のちにF1をはじめとするモータースポーツ界と密接な関係を結ぶことになるタグホイヤーが、どのような歴史を歩んだのかをご紹介します。
エドワード・ホイヤーの生い立ちや人物像
出典:タグホイヤー公式HP|エドワードホイヤー
1860年にスイス・サンティミエに時計工房を構えたエドワード・ホイヤーは、時計やストップウォッチなどの計時機器製造を始めます。
1869年には、すでに高い評価を得るようになっていたエドワード・ホイヤーは、新たな時計技術で特許を取得します。
鍵巻き式だった時計の歴史に、リューズによる巻き上げ機構をもたらしたのです。
エドワード・ホイヤーは精巧な時計作りを得意としながら、新たな機構の開発にも力を注ぎ、様々な技術を発展させました。
なかでも現代に大きな影響をもたらした発明は「振動ピニオン」です。
1887年に開発された振動ピニオンもまた、タグホイヤーの歴史で燦然と輝く特許のひとつです。
ピニオンとは一般的な計時システムと、クロノグラフのメカニズムを、連動させたり切り離したりするための機構です。
プッシュボタンを押してから、クロノグラフが作動するまでの時間を2/1,000秒以下に短縮した機構は、あらゆる輸送機・スポーツの時計測を覆す画期的な発明でした。
また、複雑機構であるクロノグラフの製造や調整を、振動ピニオンは簡単にできるよう変革をもたらしました。
140年近く前に発明されたシステムは、現代でも多くのクロノグラフムーブメントに採用されています。
計時機器の精密・正確さで知られたエドワード・ホイヤーの工房は高い評価を受け、1911年には自動車・航空機器用のダッシュボードクロノグラフで特許を取得しました。
1911年は中国で辛亥革命、イタリアとトルコも戦争を行い、第一次世界大戦の軍靴の響きも近付いてきた時代です。
自動車・航空機用の正確無比なクロノグラフは重宝され、時代を経てもタグホイヤーは「クロノグラフで知られるメーカー」というブランディングに成功しています。
1916年には、世界初の100分の1秒単位で計測できる機械式ストップウォッチ「マイクログラフ」を世に出し、さらなる時計測への信頼を勝ち取りました。
出典:タグホイヤー公式HP|マイクロスプリット
そしてついに、1920年アントワープ・1924年パリ・1928年アムステルダムの3大会連続オリンピックで計時機器ブランドとして採用され、世界的な知名度と信頼を得ます。
タグホイヤーは、160年以上前の創業時から、時間の計測に強いこだわりをもち、正確さに誇りをもつブランドでした。
現在でもタグホイヤーには、数多くのクロノグラフモデルをラインナップしています。
ジャック・ホイヤー
出典:タグホイヤー公式HP|ジャックホイヤー
ジャック・ホイヤーは、創始者エドワード・ホイヤーのひ孫で、若くして1962年にホイヤー社の4代目となった人物です。
青年時代はアメリカにホイヤーの子会社を設立し、短期間で成功へと導きます。
その手腕は一族が引き継いできた事業を、4代目として引き継いでも発揮され、ブランドマーケティングを展開し、傾きかけていた会社を見事立て直しました。
さらに、ジャックは長くブランドのアイコンとして愛され続けることになる名機を、次々と世に送り出します。
1960年代には、オータヴィア、カレラ、モナコという、ブランドを代表するクロノグラフ3モデルをリリースしました。
オータヴィアは1933年に自動車や航空機のダッシュボードタイマーにつけられた名前ですが、改めてクロノグラフ腕時計としてデビューしました。
カレラ・モナコはいずれもジャックが愛してやまないカーレースにインスピレーションを得てデザインされ、名づけられています。
さらに、モータースポーツとの関係は深まり、1970年代に入るとF1チームの名門でもあるフェラーリの公式ウォッチの大役を担います。
1970年代の時計業界を襲ったクォーツショックは、順風満帆だったホイヤー社にも打撃を与えます。
1980年代に入るとジャックはホイヤー社のCEOを退任、ブランドはTAG(テクニーク・ダバンギャルド)グループに買収され、はじめてブランド名がタグホイヤーとなりました。
1999年に、タグホイヤーは業界トップクラスのコングロマリット、LMVHに売却されましたが、当時の新CEOはジャックにブランド展開の助言を求め、ジャックを再び社に迎え入れます。
ジャックはタグホイヤーの名誉会長に就任、以後10年間を持ち前のブランドマーケティングの手腕を発揮して過ごし、タグホイヤーの知名度獲得とブランディングに貢献しました。
家族経営ブランドの4代目、大コングロマリットに属する名ブランドの名誉会長、そしてタグホイヤーの中興の祖として、ジャックは長年活躍し続けたのです。
アイルトン・セナ
アイルトン・セナもまた、タグホイヤーの歴史を語るうえで外せない人物です。
20世紀を代表するF1ドライバーであり、これからも「伝説」として語り継がれるであろう、競技や世代を超えたヒーローのひとりです。
セナはモータースポーツの最高峰、F1世界選手権で3度の優勝経験を持ち、「史上最速・最高のF1ドライバー」「音速の貴公子」と称されていました。
若くして天賦の才を発揮、圧倒的な実力と果敢かつ鋼鉄のメンタルで瞬く間にF1の舞台へと駆け上がります。
1991年5月、サンマリノGPで激突事故を起こして帰らぬ人となるまで、世界、そして日本のF1人気に火をつけ、モータースポーツの黄金時代を築いた人物です。
F1チームやドライバーのスポンサーや、大会のフィシャルタイムキーパーを担当してきたタグホイヤーと、セナには深い絆があります。
セナが長年在籍したマクラーレンのスポンサーを務め、1991年には彼自身をサポートし、「Don't crack under pressure(プレッシャーに負けるな)」のキャッチコピーでキャンペーンを実施します。
さらにセナのパフォーマンスから着想を得たフォーミュラ1をリリースし、人気モデルとなりました。
セナの死後も、絆は絶えることなく、オマージュモデルが幾度も限定販売されています。
そして、他界後30年を経て、新たに「アイルトン・セナ」という偉人を、ブランドアンバサダーに起用しています。
タグホイヤーの資産価値
資産価値を語る上で「ブランド」「有名モデル」「中古価格」の3つを軸に、 タグホイヤーの価値について解説していきます。
あなたが気になっているモデルの資産価値や人気について、チェックしてみましょう。
ブランド自体の評価
タグホイヤーは、知名度が非常に高いブランドです。
日本国内での高級腕時計ブランドでは、ロレックスの抜群に高い知名度に次いで、タグホイヤーはオメガと並ぶ知名度を誇ります。
F1とのつながりが深いことや、日本のアニメとのコラボ、アウトレットショップの展開など、ブランディング戦略に長けていることが理由に挙げられるでしょう。
また、高級腕時計ブランドのなかでも、若い層が比較的購入しやすく、それでいて贅沢なハイエンドモデルも存在しているため、年齢層を問わず人気があります。
さらに、高度なクロノグラフを長年手がけ、工場生産化に成功したため、他のブランドよりも流通量が多く、手に入りやすい点も知名度の高さの理由です。
流通量が多く手に入りやすいと価値が低く見られがちですが、センスと品質の良さで評価されています。よく売れている事実は、ブランド力のバロメーターでもあるのです。
高級時計ブランドでありながら、手に入りやすく目にすることも多く、「手の届く上質」の具現化に成功していると言えます。
ハイレベルな複雑機構、優れた知名度やブランド力も踏まえれば、タグホイヤーの資産価値は十分といえるでしょう、
有名モデルの評価
タグホイヤーの有名モデルについて、それぞれどのような評価を得ているのか解説します。
モナコ
1969年に登場した、スクエア型がキャッチーなクロノグラフです。
モナコは、カーレースのモナコグランプリへのオマージュとしてデザインされたモデルです。
映画「栄光のル・マン」の劇中、スティーブ・マックイーンが身につけたことで世界的知名度を得ました。
技術的にも世界初の防水機能を備えた角型ケースであり、世界初の自動巻きクロノグラフだったことから、時計業界からも高く評価されています。
モナコの人気を決定づけたスティーブ・マックイーンモデルは、2009年にリバイバルされ、2015年には定番化しています。
一度見たら忘れられないフォルム、時計に詳しくなればなるほど味わいを感じるたたずまいなど、腕時計上級者に大変愛されるモデルです。
カレラ
タグホイヤーのアイコン的人気を誇るカレラは、カレラ・パンアメリカーナというカーレースに敬意を表して名づけられたクロノグラフです。
カレラ・パンアメリカーナは、メキシコの公道で行われた、世界屈指の過酷なレースです。
ポルシェのカレラから名づけられたのではなく、実はポルシェもタグホイヤーも、同じカーレースのオマージュとして、カレラの名を冠したモデルをリリースしたのです。
カレラは1963年にレーサーデザインのクロノグラフとして誕生し、多くの著名人を虜にしてきました。
現在ではマニュファクチュールキャリバーを搭載したモデルがリリースされ、デザインもどんどんスタイリッシュに磨き抜かれています。
スポーツウォッチでありながら、スーツに合わせても違和感のないドレスウォッチのようなスマートさを持ち合わせた、汎用性の高さも人気のポイントです。
リセールバリューも高めで、長年愛されている人気モデルです。
アクアレーサー プロフェッショナル
アクアレーサーは、タグホイヤーの定番ダイバーズウォッチです。
様々なブランドのダイバーズウォッチが海軍御用達の歴史を辿っているなかで、アクアレーサーはウォータースポーツ専用のモデルとしてリリースされました。
スポーツウォッチの雄として、歴史的にも価値あるポイントではないでしょうか。
2010年には、500m防水を備えながらシースルーバックという驚異の技術力を見せつけた、アクアレーサー 500Mをローンチしています。
スポーティーなデザインのタイムピースが多いタグホイヤーのなかでも、ダイバーズウォッチとしてよりスポーティーかつ爽やかな雰囲気が魅力です。
中古価格の目安
中古価格の目安を見ていきましょう。
タグホイヤーは量産に成功し、ターゲット層が広いぶん、多く流通しています。
さらにアウトレットショップの展開もあり、リセールバリューも控えめの傾向にあります。
・モナコ クロノグラフ キャリバー11 スティーブマックイーン CAW211P.FC6356
定価:995,500円
新品並行:70万円前後~
・カレラ キャリバー16 クロノグラフ CBN2A1AA.BA0643
定価:885,500円
新品並行:45万円前後~
・アクアレーサー プロフェッショナル200 WBP2110.BA0627
定価:407,000円
新品並行:30万円前後~
タグホイヤーの代表作や人気モデル
タグホイヤーのフラッグシップモデルや人気モデルについて、ご紹介します。
多くがカーレースと深い関係にありますが、リリース時にブランドを率いていた4代目社長のジャック・ホイヤーが無類のカーレース好きということに由来しています。
1970年代初頭、ジャック・ホイヤーがフェラーリのレースチームに計時装置を提供したことをきっかけに、ホイヤー社は自動車メーカー以外で初めてのカーレーススポンサーとなりました。
また、高級腕時計とカーレースには深い関係性があります。
1000分の1秒を争うカーレースの世界は、優れた時計器があってはじめて競技が成り立つためです。
そして、スポーツウォッチの人気もまた、カーレースの世界的な人気と深く関わっています。
- カレラ
- モナコ
- フォーミュラ1
- アクアレーサー
- オータヴィア
- リンク
カレラ
1963年に誕生したカレラは、高い精度を誇り「腕元のレースカー用ダッシュボード」として進化を続けました。
世界のカーレースを牽引してきたトップドライバーたちの技術的要求に応じた結果、優れた機能性と視認性が備わっています。
カレラは、1950年代に行われたカレラ・パンアメリカン・メヒコというメキシコの公道を走る過酷なカーレースから名づけられました。
高精度とタフさ、視認性という機能性を突き詰めたカレラは、余計なものを脱ぎ捨てて、すっきりとしたエレガンスだけをまとったデザインが特徴です。
2010年の刷新で、マニュファクチュールキャリバーを搭載し、ますます高い評価を得るようになりました。
スポーツウォッチでありながら、パーティーシーンでも使える上品なフォルムが、広い層から支持されています。
モナコ
1969年、カーレース・モナコグランプリに敬意を表し、モナコと名づけられたタイムピースは、ブランドのアイコンとして今も君臨しています。
トラディショナルなサークル型の腕時計が多い中、モナコはアバンギャルドなスクエアスタイルを採用しました。
技術的にも時計史に名を刻む名機で、世界初のスクエア型防水機能を搭載し、世界初の自動巻きクロノグラフでもあります。
あまりにも先鋭的なデザインが、世界中の注目を集めたのは、スティーブ・マックイーンが映画「栄光のル・マン」内で身につけ、さらに普段から愛用したためです。
モナコはタグホイヤーのアイコンとして、カーレースとの強い絆を表す証として、現在も進化を続けています。
また、2019年に誕生50周年を迎えたモナコは、プロモーションの効果もあって、近年は人気・資産価値ともに高まりを見せています。
フォーミュラ1
1985年にホイヤー社がマクラーレン レーシングチームのスポンサーに就任した翌年、マクラーレンのドライバーたちの品質テスト協力により、フォーミュラー1は誕生しました。
レースやレーシングカーのコックピットをイメージしたフォルム、マクラーレンのドライバーたちによる品質テスト協力のもと、徹底された機能性と耐衝撃性が特徴です。
また、レーシングスーツの上からの着用を想定し、ブレスレットにはドライバーエクステンションを備えています。
60項目以上の品質検査に合格した比類なき品質は、命をかけて疾走するレーサーたちの信頼に値するものです。
ちなみに、タグホイヤーは1992年から2003年にかけて、F1の公式タイムキーパーを務めています。
現在も人気の高いモデルですが、特にフォーミュラ1 クロノグラフ アイルトン・セナスペシャルエディションは、新作がリリースされるたびに注目を集めます。
彼の愛したダブルSリンクを装備し、ベゼルの1時位置にはSENNA、裏蓋にはレーシングヘルメットの刻印が刻印された、セナへの愛があふれる特別仕様です。
アクアレーサー プロフェッショナル
タグホイヤーのダイバーズウォッチとして、1982年にリリースされたアクアレーサー プロフェッショナルは、海中をはじめ、あらゆる過酷な状況下での使用を想定しています。
プロユースモデルとして開発された、プロフェッショナル用計器で、高い防水性・視認性をもちながら、爽快なデザインでデイリーユース・ビジネスシーンでも人気です。
実用性・信頼性は抜群で、さらにクロノグラフや3針、GMTなど、シンプルから複雑機構まで様々な機能のバリエーションがある点も魅力のモデルです。
オータヴィア
オータヴィアは、1962年にリリースされました。
もともと、オータヴィアは5分の1秒単位まで正確に計測できる、ダッシュボードタイマーとして誕生しました。
自動車・航空機・飛行船などに搭載されたオータヴィアは、「Automobile(自動車)」と「Aviation(航空機) 」の2つの単語を組み合わせた造語です。
1962年に、ジャック・ホイヤーによってクロノグラフウォッチとして生まれ変わりましたが、実はオータヴィアの誕生は時計の歴史にとっても大きな転換点でした。
オータヴィアは、世界初のモデル名を冠して発売されたクロノグラフウォッチであり、初めて回転式ベゼルを採用したモデルです。
また、ジャック・ホイヤーが初めてタグホイヤーウォッチとしてデザインした作品で、彼の愛するカーレースのために特化した、完全なレーシングウォッチでもありました。
巨大なインダイアルを備えた「ビッグアイ」、大きなリューズとアイコニックなプッシュボタンを備えた初期のオータヴィアは、多くのレーサーたちに愛されました。
時を経て、2016年に復刻版が「オータヴィア・カップ」で選ばれて登場し、2019年には正式に新モデルとしてラインナップに加わります。
現在では、3針モデルからクロノグラフまで豊富なデザインで、高級腕時計を初めて購入する方のファーストウォッチにもおすすめのモデルです。
リンク
リンクは、当初1987年に、S/EL(セル)としてリリースされたステンレススチール製スポーツウォッチでした。
アイコニックなS字を連ねた「S字リンク」のブレスレットが特徴的で、アイルトン・セナが愛用したことで知られています。
ちなみに、S/EL(セル)とは、「スポーツ」と「エレガンス」の頭文字です。
その名のとおり、英雄の腕を飾るに相応しい、スタイリッシュで気品あるデザインが魅力でした。
1999年、S/ELはリンクと名を改めて、新たにリリースされます。
リンクの名前は、セナも愛したダブルSリンクのブレスレットに由来しています。
シックなデザインと装着感抜群のタイムピースは、シャープさとなめらかさが両立する独特なオーラをまとっています。
タグホイヤーを愛用する有名人や著名人
タグホイヤーを愛用する有名人や、名作の中で着用した芸能人などをご紹介します。
日本国内から海外のセレブにいたるまで、様々な著名人たちが揃いました。
アイルトン・セナ
音速の貴公子と呼ばれた、20世紀最高のF1レーサーアイルトン・セナ氏は、タグホイヤーのアンバサダーであり、タグホイヤーをこよなく愛した人物です。
若くしてF1の世界に君臨したセナは、34歳の若さで運命のサンマリノGPタンブレロに散りましたが、短い年数に数多の伝説を生み出し、今もファンたちに愛され続けています。
タグホイヤーでアンバサダーを務めたセナは、リンクの前身であるS/EL(セル)を愛用していました。
特に、ダブルSリンクのブレスレットが、セナの頭文字とも通じており、大変気に入っていました。
没後30年を経てもなお衰えないセナの栄光を称えて、タグホイヤーではフォーミュラー1のアイルトン・セナスペシャルエディションを幾度も発表しています。
菊池風磨
人気グループtimeleszのメンバーで、俳優としても活躍する菊池風磨さんも、タグホイヤーの愛用者です。
同じ慶應義塾大学の先輩・後輩の間柄として親しくなった嵐の櫻井翔さんから、誕生日にタグホイヤーの時計をプレゼントされたそうです。
松重豊
自他ともに認める腕時計愛好家の重松豊さんは、ドラマ「孤独のグルメ」でブレイクを果たした名優です。
ドラマの中で、重松さんはタグホイヤーのカレラ キャリバー02 クロノグラフRef.CBN2010.BA0642を着用しています。
また、プライベートでもモナコを愛用する、タグホイヤーファンとして知られています。
タグホイヤーのカレラが誕生した1963年は、重松さんの生まれた年でもあります。
中村トオル
中村トオルさんは、2016年に公開された映画「64(ロクヨン)」で、タグホイヤー アクアレーサーを着用しています。
重厚なサスペンスに相応しく、機能性を重視したシンプルなデザインです。
また、近年はタグホイヤー カレラ ホイヤー 02t トゥールビヨンを身につけて、取材に応じています。
錦織圭
プロテニスプレーヤーの錦織圭選手はタグホイヤーのアンバサダーを務め、タイムピースも愛用していました。
プロフェッショナルスポーツRef.WAE1113.FT6004は、かのタイガー・ウッズ氏が開発に関わったという、スクエア型のアスリート向け腕時計です。
また、アクアレーサー キャリバー5 Air-K3 日本限定モデルは、錦織選手のコラボモデルです。
香川真司
プロサッカー選手として活躍する香川真司選手は、ドイツブンデスリーガのドルトムントに所属し、日本代表だった2016年に、タグホイヤーのアンバサダーに就任しています。
当時、日本限定400本のみ発売された、アクアレーサー Cal.5 香川真司限定モデル Ref.WAY201H.BA0927は、なんとベゼルがサッカー仕様になっています。
インデックスが試合時間の45分で、トップの三角マークを試合開始時間に合わせれば、残りの試合時間がすぐに把握できます。
「Extra time」と表記されている数字はアディショナルタイムを意味し、サッカーファンには至れり尽くせりの機能が満載です。
クリスティアーノ・ロナウド
世界的なサッカー選手、クリスティアーノ・ロナウド選手も、タグホイヤーのアンバサダーであり、愛用者です。
CR7の愛称で知られるロナウド選手は、アンバサダー就任の際、スイスのタグホイヤー本社を訪れて、自らカレラ 1887 クロノグラフRef.CAR2A10.FC6235を選びました。
また、モナコも愛用しているモデルのひとつです。
日本でも大変人気の高い選手だけに、着用モデルも注目されています。
バラク・オバマ
バラク・オバマ元アメリカ大統領は、タグホイヤーのアクアレーサー1500シリーズの愛用者です。
大統領になるはるか昔、ロースクールを卒業した1992年頃にはすでに愛用していたようです。
ホワイトハウスの主となってからも、たびたびアクアレーサー1500シリーズ、ホワイトダイヤルにステンレススチール&ゴールドケースを身につけていました。
小栗旬
人気俳優の小栗旬さんは、シリアスでミステリアスな刑事サスペンス「BORDER」の劇中で、アクアレーサー500mキャリバー5を着用していました。
また、バラエティー番組ではタグホイヤーカレラクロノグラフデイデイトCV2A12.FC6236を着用しており、愛用していると思われます。
小栗さんのイメージによく合うブラウンのダイアルにブラウンのストラップを合わせたシックな装いで、スポーティーさとクラシカルなイメージがマッチしています。
永山瑛太
永山瑛太さんは、月9ドラマ「ラッキーセブン」でモナコ キャリバー12 クロノグラフRef.CAW2111.FC6183を着用していました。
異色の探偵を演じた瑛太さんに、独特な印象のあるモナコはとても良く似合っていましたね。
ちなみにモナコはアメリカの名優、スティーブ・マックイーンが愛用したほか、ブラッド・ピットさんやウィル・スミスさんも愛用しています。
玉木宏
玉木宏さんは、二宮和也さん主演の日曜劇場「マイファミリー」でアクアレーサー プロフェッショナル 300Ref.WBP201A.FT6197を着用していました。
捜査一課の刑事という役柄の玉木さんは、スレンダーな体にシャープなスーツをまとい、温和そうなフェイスと鋭い眼光のギャップが印象的でした。
シンプルな装いの裏に、強い信念、執念を潜ませた玉木さんに、ブラックのスタイリッシュなダイバーズウォッチがよく似合っていました。
番外編:人気漫画の登場人物たちが使うタグホイヤー
ここで、番外編として、漫画作品に登場するタグホイヤーをご紹介します。
いかにタグホイヤーが日本人に愛され、知名度が高いかわかるひとコマです。
『孤独のグルメ』井之頭五郎
漫画のドラマ化で一気に人気に火が付いた、『孤独のグルメ』。
日常生活でもタグホイヤーを愛用する重松豊さんが、主人公の井之頭五郎を演じています。
井之頭五郎はタグホイヤー愛用者で、劇中では常にカレラを身につけています。
『呪術廻戦』七海建人
週刊少年ジャンプに掲載中の超人気漫画『呪術廻戦』。
作中に登場するサラリーマン呪術師のナナミンこと七海建人が、コミック11巻の表紙ではめている腕時計が、タグホイヤーのカレラではないか、とファンが考察して話題になりました。
ファンが突き止めたモデルは、カレラ クロノグラフ キャリバー16Ref.CBK2115.BA0715でした。
ネイビーに金針のモデルで、イギリス限定品ということです。
『ジョジョの奇妙な冒険 Part3スターダストクルセイダース』空条承太郎
荒木飛呂彦先生の漫画『ジョジョの奇妙な冒険』に登場する、空条承太郎もまた、タグホイヤー愛用者です。
Part3『スターダストクルセイダース』の主人公空条承太郎は、敵に持ち物を取り上げられてしまいますが、腕時計がタグホイヤーだと判明します。
Part6『ストーンオーシャン』では、年齢を重ねて海洋学者になった承太郎が、ダイバーズウォッチのアクアレーサーによく似た時計だと、ファンたちから考察されています。
タグホイヤーの時計におけるこだわりポイントまとめ
ここまで、タグホイヤーの時計の魅力についてご紹介してきました。
- 160年におよぶ精密時計器メーカーとしての歴史
- クロノグラフに始まる優れた技術力
- 多く流通させる生産力
- カーレースなどに触発されたアバンギャルドな発想力
- プロユースの技術力をデイリーユースモデルで体感
- スポーティーかつエレガントなフォルム
- 1本持っていればどんなシーンでも使える汎用性
- ファーストウォッチから最高の1本まで揃うラインナップ
- すべての層をとりこにするターゲット層の浩さ
タグホイヤーには、時計好きな方を魅了し、そうでない方に「腕時計っていいな」と思わせる魅力と実力があります。
タグホイヤーの歴史まとめ
1860年にスイスのサンティミエに開かれた時計工房から始まった、タグホイヤーの歴史は、160年以上に及びます。
初代エドワード・ホイヤーをはじめ、振動ピニオンや角型防水ケース、回転ベゼル、自動巻きクロノグラフなど、時計史を彩る様々な発明を発表、今も各社で採用されています。
特に、4代目のジャック・ホイヤーはモータースポーツ界との絆を深め、アイコンとなるモデルを次々と発表し、新たな次元へとブランドを導きました。
常に最先端技術と時代にマッチするデザインで人気のタグホイヤーは、近年マニュファクチュールキャリバーや新素材・新技術開発でも注目されています。
今後の新作発表からも、ますます目が離せない人気ブランドです。
この記事を監修してくれた時計博士
Onoda Koichi
一級時計修理技能士取得
高級時計専門店GINZA RASIN 本社 ロジスティック部 商品管理課 主任
1982年生まれ 神奈川県出身 時計業界2005年より
大学卒業後、時計の販売や修理受付を経験した後、修理専門学校に入学。メンテナンスの基本知識を学ぶ。2009年に専門学校卒業後、時計専門の修理会社や国内メーカー、正規輸入代理店で腕を磨き12年以上の時計修理実務経験を経た後、2023年3月より商品管理業務に従事。
なお、国内メーカー在籍時、時計技能競技全国大会に出場した経歴を持つ。